中学受験準備を早くやらせなければ、と思われている家庭が増えているかもしれません。
少子化で、塾は早くから生徒の囲い込みをしたいので、どんどん低学年のクラスを作っていきますが、しかし、それは本当に必要なことではありません。
むしろ家庭教育の中でしっかり、育んでいくことの方が大事。
受験勉強は、学齢が上がれば簡単にできることも多いのです。
それを早くやらせてしまうがために、できないとか、不得意な感覚を子どもに与えてしまう。
そうすると、勉強自体に対する興味がなくなったり、面白さを感じられなくなったりするのです。
例えば語彙を増やすことは受験勉強の中では大事ですが、子どもは言葉を耳から習うことが多いのです。お父さん、お母さんとの会話や友達との会話の中からいろいろなことを習っていく。
それがやがて文章を読んで言葉を習うことに切り替わっていくわけですが、最初の内はやはり耳から習う方が速い。
だから小さい時の本の読み聞かせは大事なステップになるのです。それが本を読むようになって、少しずつ変わっていく。それでもお父さん、お母さんと会話することでその内容がさらに充実していきます。
本来その時、その時で必要なことを省いて、早くいろいろなことをやらせようとするのはある意味危険なことなので、じっくり進めていきましょう。