平成23年12月から中学受験 田中貴.com通信を月刊で発行します。
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最近は働くお母さんが増えました。
ある統計によると4人に3人は働く母である、ということなので、これは大分事情が変わってきています。
で、中学受験をするご家庭は、やや専業主婦率が高いかもしれませんが、それでもかなりのお母さんが仕事をされていると思います。
だから子どもたちは家で勉強しない、と思われている方も多いでしょう。
子どもたちの成績が悪いと、「自分が家にいないからだ」と思われるかもしれませんが、実際に成績が悪いのはそれが理由というわけでもないのです。
すでに、どこかで躓いて以降、わからないことが積み重なっているが、それは塾では解決できていない。塾はどんどん進むので、わからないことの上にわからないことが乗っかってしまうと、最早一人で太刀打ちできないし、それはお母さんが家にいても解決しない。
むしろ家庭内バトルが起きるだけかもしれません。
成績が悪いのは自分のせいだ、と思わず、どうしてなのか、その原因をしっかり探ることが大事です。
子どもは結構やる気があるのに、具体的な方法が見つからないから、放棄している、あるいはやる気が起きない、という場合もある。
その原因が突き止められ、さらに解決法が整えば、ちゃんと子どもたちの成績は伸びます。
なので、
中学受験のモチベーションはやはり学校でしょう。
この学校で、この制服を着て、この部活に入り、こういう活躍をする。
そういう具体的なイメージがあればあるほど、モチベーションは高まります。
ただ、それは人から与えられるものではなく、自分の中で創り出さなければいけない。だから、いろいろ見聞きして、やはりこの学校が良いなあ、と思えるようにしていくことが大事です。
この数年コロナ禍で学校の文化祭を直接見に行くことができなかったし、在校生も思った活動ができなかったでしょう。
しかし、これからそういう機会を増やすことができるのだから、ここはやはりそのイメージを膨らましていく努力をしていくことが大事です。
その結果、子どもたちが志望校に入りたいと思うようになれば、段々勉強は本格化していきます。
その心づもりがなかなか小さいときにはできないから、あまり早くやって辛い思いをさせないことが大事なのです。
子どもたちにとって、ゲームで遊ぶのはとても魅力的です。
目の前にあれば、すぐに手が伸びるものだと思ってください。見ただけでやりたい、と思うのです。
しかし、テキストを見てもやりたい、とは思わない。この違いが本能的なものなので、そうなること自体を非難しても何もならない。
だからいろいろ工夫がいる。
もちろんゲーム機を壊す、というのはその通りですが、しかしこれは親子関係が破綻する元です。
もっと上手な管理方法を編み出さないといけない。
ただ、実際に目に入れば、それはやりたくなるものなので、目に触れないところに置くなどの工夫はいるのです。
でも隠してしまえば、本人は躍起になって探すでしょう。
だから、ここを納得させないといけないところなので、良く話し合って、子どもの意志力で止めさせないといけないのです。
まあ、だから難しいわけですが・・・。
受験勉強をするためには、運動や習い事は犠牲になっても仕方がない、と考えられていると思います。
たしかにある程度の時間を確保するために、整理はしないといけない。
しかし、子どもたちはいろいろな力を伸ばさないといけないので、特に成長期、運動は必要なのです。
学校でもやっているが、やはり好きな野球やサッカー、あるいは水泳などをやると、子どもたちの成長には明らかにプラスになる。
あるいは音楽、絵画、習字、造形など、いろいろな能力が身につく習い事はあるわけで、それがやはり子どもたちのバランスの良い成長につながります。
だから、4年生からすぐ習い事を辞めてしまう、というのは考えもの。
慶應義塾湘南藤沢中等部は、活動報告書というのを出願時に提出します。
学業以外に、家庭、学校、あるいはそれ以外で、子どもたちの成長にプラスになった活動をひとつ選んで、アピールするものですが、これが「4年生以降」ということになっている。
これで皆さん、苦労する。
4年生はやめてしまっているからです。
でも、本当のことを言えば、1つは続けて、受験勉強をバランスを保つ方が良いわけです。
だから、なるべく続けられる方法を考えてあげましょう。
子どもが約束を守っていない。
あるいはテストで、注意をしていたことができず、ミスを犯した。
まあ、いろいろありますが、いずれにしても叱る、注意することから入ることが多いかと思うのです。
しかし、これは、あまりプラスにはならない。
精神的に上位にいるものから言われると、人は責任感がわきにくいのです。
まあ、別にいいけど、みたいな感じになりやすい。
ところが、「まあ、こういうことはあるよねえ。どうしてまたやっちゃたんだろうねえ。」ぐらいから入っていくと、本人の耳がちゃんとこちらに向かっている。
「こういうミスをするときもあるけど、どうすればやらずにすむかなあ。」と本人に確認してみるのも良いでしょう。
いずれにしても、子どもの気持ちに寄り添うところからスタートしないといけない。本人だって「まずい」とか「やっちまった」と思っているところはあるのです。
そして、ここで責任感が湧く。
もう少し期待に応えて、何とかしようという気になるので、ここは間違えないようにしてください。
例えば、1日決めた勉強をしっかりやり抜く、ということができれば、勉強は確実に進みます。
しかし、多くの子どもたちの場合、そこが揺らぐことが多い。
テレビも見たい、ゲームもしたい、友だちとも遊びたい。
で、お父さん、お母さんが家にいなければ、それなりに自由に時間を使ってしまう。
さすがに6年生のこの時期はみんながんばっているでしょうが、しかし、そうではない子どももたくさんいる。だから塾に行かせて強制的に勉強させたい、と思いがちなのです。
しかし、本当はそれは遠回りで、子どもたちの意志力が強化されていないから、塾に行ってもあまり状況がかわっていないということになり得る。
本当は意志力を鍛える方が早いのです。
で、最近の脳医学の研究から、意志力は強化できることがわかってきています。
例えばダイエットしたい、煙草を止めたい、そう言いながらなかなかできなかったことが意志力を鍛えることで実現できるようになってきています。
ならば、子どもたちにも同じことができればいいわけで、そうすれば遠回りしなくても済むし、たくさんのお金をかけることもなくなる。
むしろこれからの将来のことを考えると、子どもたちの意志力を鍛える、ということに目を向けていくのは大事です。
なので、これからこのテーマについても考えていきたいと思います。
#意志力を鍛える
本来、子どもたちが自分でやっても良いようなことを、親がやってあげているケースはたくさんあります。
で、親がやる以上、子どもはやらなくて良いわけだから、いつまでたっても出来るようにはならない。
朝、親が起こせば、子どもは自分で起きる必要がない。
お母さんが起こしてくれる、ということになるので、そこにまったく依存してしまうのです。
ただ、受験勉強があるから、やらなくていい、というのは、やめた方が良いでしょう。
受験勉強があっても、それはあなたの役割です、とはっきり決めた方が、子どもがしっかり育ちます。
案外しっかりしている子どものお母さんは、実は頼りなかったりする。
でも、本当に頼りないのかといえば、そうではなくて、どうもそう演じているフシがある。
ということを踏まえて、なるべく子どもにやらせる策を考えてください。
自分で勉強し、自分で進んでいる子は、自分が主役ですから、それなりに苦しくてもがんばるところはあります。
しかし、親にやらされている子は苦しいと人のせいにしがち。
「僕がやりたかったわけではない」という気持ちが強いので、当然やりたくないことはやらないでしょう。
勉強がやさしいうちはそうでもないが、難しくなってくると、もう踏ん張りが利かなくなる。
で、成績が低迷することになるのです。
だから、最初からやらされていない方が良いわけで、この中学受験は自分が選択したということを本人にわからせる必要がある。
その意味ではある程度よくわかるようになってから、始めるべきでしょう。
受験勉強を始める時期に、子どもたちがどうして受験するのか、その理由をわかっている必要があります。
地域によってはほぼ全員が中学受験をするというところもあるでしょうが、一方でクラスで中学受験をするのが数名、という場合もある。
そうなると、あの子たちは遊んでいるのに、なんでボクだけ?みたいな気持ちがどんどん強くなってくるでしょう。
なぜ受験をするのか?と言えば、中学に行くためですが、その中学ってどこ?
どんな学校なの?そういうことがわかってきて、初めて「ボクもがんばる」ということになるわけで、そのモチベーションがなくてただやらされるのは、相当子どもたちにとってしんどいことなのです。
実際に今の塾は、そういうところにはあまり関心がない。とにかく競争させて、お父さん、お母さんにモチベーションを持ってもらうことばかりを考えている感があります。
しかし、やはり勉強するのは子どもなので、子どもががんばるモチベーションを作っていかないといけない。
ここをしっかり話してから受験勉強は始めるべきなのです。
どこを狙うか決めずに始めるのは、あまりプラスには働かないでしょう。
最近は塾に行く年齢が下がっているので、さらにこの過程が無視される傾向にあります。本当は、ちゃんとわかってから勉強を始めるべきなのですが・・・。
子どもたちが、「絶対受かる」とか、「ゼッタイできた」と言っているのは、実はあまり根拠がないことが多い。
しかし、この「根拠のない自信」が成長には大事なのです。
土台、何事も根拠のある自信ができるとは限らない。
根拠のある自信がなければやらない、ということになると、自ずとやることが制限されてしまいます。
前向きに考え、行動するために、根拠のない自信は必要なもの。
これから成長する子どもたちに、大いに期待しましょう。