メールマガジン「中学受験 田中貴.com通信」のご案内

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2025年2月より、メールマガジンがhtml化されます。
お父さん、お母さんの悩みをいかに解決していくか、その方法を田中貴がお話します。

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田中 貴(たなかたかし)
東京教育大付属駒場中・高を経て、慶応義塾大学経済学部卒業。元修学社(学習指導会)社長。退任後複数の塾のプロデュースを担当。
フリーダムオンライン 主宰。

海外の子を教える

これはオンラインでもなかなか難しいことではあるのです。

壁は時差。

例えばロンドンで考えると、9時間時差がありますから、現地で17時はこちらの時間では26時。つまり午前2時。

ニューヨークはサマータイム中で13時間の時差。現地で17時はこちらでは30時。つまり午前6時。

ロサンゼルスもサマータイム中で16時間の時差。現地で17時はこちらでは33時。つまり午前9時。

だからアメリカは結構対応できたりするのです。ドジャーズのテレビ中継を考えると、まあ実現可能ですね。

これまでアジアが多く、バンコク、シンガポール、ペキンなどは対応してきました。実際に教えてしまうと、日本国内の子を教えるのと何も変わりません。

だから次はアメリカ西海岸に挑戦するのもありかなあ、と考えてはいるのですが。

覚えることと考えること

知識がなければ、考えられない、という面は間違いなくあります。

例えば回転体の問題を解くに当たって、円錐の側面積を出す公式はやはり知識として持っておかないといけない。だから覚えるしかありません。

秒速と時速の関係についても、例えば秒速mに3.6をかければ時速kmになる、とか。

5万分の1の地図では面積が5万×5万=25億分の1になるので、1cm2は25億倍すると25haになる、とか。

まあ、そういうことは知識として知っておいて損はない。

ただ、そういう知識は実は山ほどあって、そう使わない知識もある。

だから、最後に覚えるという手段の方が合理的なところがあるわけです。

理科の生物や地学、あるいは社会は最後に覚えた方が知識の点数が増える分、確実に自信につながるところがある。

ただ、今は組み分け試験があるので、どうしても最初から覚えていく流れになる。その分実は「考える時間」が少なくなっているのです。

私はここが一番の問題点だと思っていますが・・・。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事
なぜ2つのブログを書いていたのか?


今日の田中貴.com
間違えた問題を復習する

終わりが見えていることは大事

今日はここまでやれば終わり。

今週はここまでやれば終了。

終わりを設定していますか?

子どもたちは終わりが設定されていれば、ちゃんとがんばります。

しかし、早く終わっても次が出てくる、と疑っていれば、そうがんばらない。

まだまだ受動的な時期ですから、そうなる。

なので、終わりをちゃんと設定しておきましょう。じゃないと、モチベーションが続きません。

わかることを増やす

宿題や課題に追われると、とにかく「終わらせないと」という感覚が強くなります。

そうすると、まずできるようにならない。

なぜか?

わかることが少ないからです。

本来はわかることを積み重ねないといけない。終わらなくてもよいから、わかることを1つでも増やす。

そういう勉強の仕方に切り替えてください。

人が何問やろうと関係ない。ウチの子がわかる、ことが大事なのです。そこに力を集中させていくと、流れが変わってきます。

4月の摸擬試験で偏差値が10ポイント上がった子

2月に大手塾から社中に変わった子が、4月の摸擬試験で算数の偏差値が10ポイント上がりました。

まあ、いろいろ理由はあるのだけれど、元々ちゃんと勉強する子なのです。

ただ、大手にいたときは、オーバーフローというか、もうやらなければいけない問題が多すぎて、終わらない。

終わらないからひとつひとつの理解がいい加減。なので、よくわかっていないから、できなかった。

しかし、社中に変わってからは、こちらでやるべき問題を厳選しているので、ちゃんと、わかる。

わかれば、考える方式もしっかりする。→おもしろい→もっと勉強する

という好循環になるから、たった3ヶ月で随分成果が出るようになりました。

だから、まあ、ホントに量ばかりやらされているからできなくなる、というのはあるのです。

過去問がスタートして、さらに本人は気合いが入っていますが、こういう意欲はやはり自信がついたから出てくるのです。

春期講習が終わって

それぞれに課題を認識した春期講習でした。

6年生はとくに、途中志望校の過去問を挟んだので、できたり、できなかったりの中で何をやらなければいけないか、という課題をしっかり認識できてきています。

今までは、目前に置かれた課題をこなしてきたわけですが、それに加えて、志望校合格のために、これをやろう、あれをやろうというアイデアが湧いてきて、学校別バインダーに取り組んだり、さらに過去問をやったり、という勉強の仕方が身についてきました。

あとは、適宜結果を見ながら,修正を加えて、「できるようになったこと」「まだやらないといけないこと」にしっかり分けて対策を続けていければと思います。

勉強する内容によって結果は当然違う

塾をやめて、この春から社中のメンバーになった女の子がいます。

まあ、よく勉強する。でも、塾でも勉強していたんだとか。

「でも、終わらないもん」と言っていました。だからできるようにはならなかった。成績も上がらなかったのです。

で、家族で相談して一大決心をした。

オンラインになったことで何が良かったのか?

実は、やる内容が本人に合ったのです。当たり前ですが、個別ですから目標に合わせて出るものを選択する。また本人が分かるべきことをしっかりわかるようになると、本人も手応えを感じるのか、さらによく勉強する。

こういう好循環が始まると力はついてくるのです。本来やるべきことをちゃんと見据えていないと、時間をかけているのに力がつかない、ということはよくあることなのです。

オンラインで完結するシステム

フリーダムオンラインは、最初は教室との連係でした。

なので、「フリーダム進学教室」という名前だったのです。教室は横浜市都筑区のセンター北にありました。

しかし、その教室にやってこれない生徒のフォローをどうするのか、というのが課題になりました。WEBワークスを利用する生徒が、最初から岡山とか、鹿児島とか、川越とか、鴻巣とか結構遠くにいたからです。

そこで作られたのが、ZOOMによるオンライン家庭教師でした。ZOOMはコロナ禍で一気に有名になりましたが、私共が使っていたのはそれよりも前の話。

ただ、ZOOMはコロナ禍でバージョンアップが繰り返されて強力なツールになりましたから、今はもうホントに便利です。

で、WEBで自分で勉強できる「WEBワークス」と、先生がオンラインで指導するオンライン家庭教師「個別ワークス」がセットされることで、オンラインで中学受験を完結させることができるようになったのです。

塾に行く、行かない、というよりも、まずはオンラインで完結できないと、遠くの生徒には対応できないということでこのシステムができあがりました。

そしてコロナ禍。

オンラインであるからこそ、何も問題がなかった分、むしろこれで行くべきだ、ということで、完全オンライン化に踏み切りました。

それで名前を「フリーダム進学教室」から「フリーダムオンライン」に変更したのです。

WEBワークスがスタートしたのは2017年からで2018年に初めての卒業生を送り出し、現在の6年生は9期生になりました。

オンラインだからこそ、時間の自由、場所の自由、ペースの自由を謳歌できるので、今後もオンラインで完結する中学受験を提供していきたいと思います。

ということで、これからこの社中のサブタイトルが「オンラインで完結する中学受験」に変わりました。

今後ともよろしくお願いします!!

飛び級、その後

飛び級を始めた子どもたちは、相変わらず、ガンガン進んでいます。

まあ、当たり前といえば当たり前なのでしょうけど、自分でやる子は、ペースが進めばどんどんわかる。

わかると面白くなるから、どんどん進む。

まあ、別に早くやれば良いというものではないけれど、やはり子どもの可能性は、大人が制限する必要はない。

どんどん進めるのなら進んで良いし、逆にじっくりやるのならそれでも良いのです。

大事なことは自分のペースでしっかり理解すること。

そして、時間に余裕ができたのなら、他のことに使う。遊びに行ってもいいし、スポーツをやってもいいし。

いろいろ挑戦することが大切です。

物をオンラインで買うなんてことは想定外だったが

今は、もうオンラインでいろいろと購入されているご家庭が多いと思います。

便利ですよね。

でも、まだ塾に行かずに中学受験をする、ということは想定外だと思うのです。

が、実はもうできる。

で、高校生とか、中学生の方が適応するのが早いが、実は小学生の方が適応することで得られるメリットが大きい。

だってまだ小学生ですから、夜遅くまで外を歩いているのもおかしいし、家で家族と夕食を共にできないのも、ちょっと・・・。

だから想定外のことが想定内にやがて、なるのです。

ウチはウチのやり方をしよう、で良いのですから。