ゆっくりマイペースで進むために

最近の塾のペースはやはり早いです。

さらに低学年からいろいろ盛り込んで競争させているところがあるので、傍で見ているとつい、「それはいらないでしょう?」と思うこともある。

ただ、マイペースでゆっくり進むために早くスタートする、というのはありだと思うのです。

問題はみんなで早くスタートすることで、本当に必要ではない子まで急いでやっている感じがする。

それならもっと他のことをやればいいのです。

習い事も、スポーツも子どもたちの成長には大事なこと。決して無駄なことはありません。

その時間を上手に作り出すために、早めからスタートするのは大いに良いことだと思うのです。

それこそ「スタートの自由」だと思います。

ゆる受験の広がり

先日、「ゆる受験」が広がっているという記事を読みました。

どのくらいの割合とかわかるわけではないので、断定的にそうだ、と言えるわけではないのですが、こういう傾向は良い、と思います。

長い受験準備期間に距離をおいて、子どものやりたい習い事やスポーツを続け、受験勉強は概ね2年ぐらい。

中堅校に狙いを定めて、受験するというパターンですが、中堅校という範囲がなかなか難しい。

特に男子の中堅校と呼ばれるところの入試は、そう簡単ではないので、準備はしっかりしないといけないところはありますが、だからといって早くから受験準備をする必要もない。

ちゃんと2年間で準備ができるので、過熱気味の受験準備から距離を置いて、我が家のスタイルと作っていくのは良いスタンスだと思います。

中学受験は子どもに良い受験環境を与えることが目的ですから、その過程も教育的であるべきで、その考えのもとでしっかり進めていただければよいと思います。

ロークラスから脱する方法(2)

最近のご相談から、ちょっと良い方法をひとつご紹介します。

復習型の塾に行くと、授業で初めて教材をもらいます。そこから全員が用意ドン、でスタートするわけですが、なかなか理解が進まない。

で、そのうちに次の週がやってきて、また教材をもらい、しかし、この段階で前の週の内容がまだ十分でないから、さらに理解が進まなかったりするのです。

実際に理解に時間がかかる子に、みんなと一緒にスタートさせるのは酷。

本当を言えば、少し先んじて例えば算数の一行問題ぐらいは全部できるようになってから、塾に行くぐらいでちょうどよいのかもしれないのですが、そういうのは塾が禁止していたりする。

しかし、それは塾の都合であって子どもたちの効率化にはつながらない。

だから合わない塾でずっとやるよりも、予習型の塾に切り替えた方が良いのです。そうすると、授業前にある程度理解を進めてから授業を受けられるから、案外うまくいく。

フリーダムのシステムだと自分で先に解いてしまって、わからない問題や不安なところを先生に聞く、ということだからあくまで先取りで勉強が進みます。(まあ、個別だから競争させられることもありませんが。)

ということで、ロークラスから脱するためには、ペースを変えた方が良い場合があるので、ぜひ検討してみてください。

カリキュラムが昨年と違う場合があるかもしれませんが、それでも昨年の教材を手に入れて先回りする、という手もあるかと思います。

子どものストレスを見分ける

子どもたちも当然ストレスを感じます。

で、それが実際の態度に出るときはわかりやすい。

妙にプンプンしているとか、部屋に閉じこもってしまっているとか、そういうのは割とはっきりしているから、ああ、ストレスがたまっているなと思って、その解消を考えればよいのです。

しかし、それすらうまくいかない子がいます。

特に何かを言い出すわけではないが、突然、髪の毛を抜いてみたり。

なんか表情が生気がなくなったり。

これはちゃんと見ていないとわかりません。

受験勉強は明らかにストレスが溜まります。

なぜかといえば、それなりに子どもたちもガマンを強いられているから。

え、そんなことはない?と思っているのは親だけ。

だからしっかり見ていないと失敗します。

子どもたちの様子を見ながら、良く話を聞いてあげてください。

大事なのは聞くこと。その話からだんだん今の状況がわかってきますから。

国語の過去問をスタートさせる

国語は、できれば本当に力になります。

まず試験の成績が安定する。さらに、他教科でも問題文の読み違いが少なくなるので、正確に問題が解ける。全教科に貢献するのです。

で、国語の勉強はやはり読解問題を解くことになるわけですが、その題材は必ずどこかの「過去問」であることが多いのです。

だったら、自分の志望する学校の過去問をやれば良いのです。これも大事な戦略の一つ。

良く過去問を後までとっておくのを勧められることが多いのですが、これはあまり意味がない。

先に自分が受ける学校の勉強を進められるのだから効率が良く、かつ力がつけばそれなりにプラスになるでしょう。

でも、解けない、できない、ということがあるかもしれません。

しかし、国語はやり直しをしながらでも力がつく。なぜ答えがこうなるのか、なぜこういう文章を書くのか、ということを研究していくことで力がつきます。

今個別ワークスでそれを進めている子どもたちが、だんだんペースをつかんできて、読解の力が伸びてきました。

過去問をやる、というのは「これができるようにならないといけない」という使命感があるので、子どもたちの力を引き出してくれているように思います。

現在の受講パターンをいくつか

WEBワークスと個別ワークスをどう組み合わせると良いのか、というお尋ねをいただいたので、ここでいくつかパターンをご紹介します。

WEBワークスは、学習システムでフリーダムのオリジナルカリキュラムにしたがって、テキスト、動画授業、WEB問題集がセットされています。(他にも機能がありますが、まずはシンプルに。)

で、WEB問題集というのはテキストの問題がそのままWEBになっているので、ここで答えを入力すると解答が表示されます。テキストに答えはありません。

これは入力してくれることで、正誤データが蓄積されることを狙っています。のちに復習をしていくときに、どの分野を強化すればよいのか、一目瞭然にするためです。

一方個別ワークスは、先生が(あくまで生身の先生です。AIではありません。)ZOOMで登場して、1対1の指導をするものです。基本的に指導内容は、フリーダムのカリキュラムに沿った指導ということになります。

で、それを生徒の状況やニーズに合わせてセットしていきます。

(1)新5年生の場合 WEBワークス4教科+週1コマの個別ワークス
基本的に家でWEBワークスで4教科を勉強して、算数と理科のわからないところを質問する個別ワークスという組み合わせ
動画で授業は受けられるので、それで勉強を進めながら、わからないところ、もう少し説明してほしいところを確認します。

文系と理系で2コマというケースもありますし、4教科を1コマでということも可能ですが、だいたい算数と理科に収まることが多いようです。国語と社会は自分で解決できることが多いからかもしれません。

この場合先生によっても若干費用が異なりますが、以下のような費用になります。

WEBワークス 4教科 月額26400円(消費税込み)
個別ワークス 1コマ 1回 2640円(消費税込み)
週1回ですと、26400円+2640×4=36960円(消費税込み)
になります。WEBワークスの費用は変わりませんので、先生によって変わるのは個別ワークスの単価だけです。教材費、テスト費、入会金はかかりません。

ちなみに、4教科すべて先生と一緒にWEBワークスで勉強すると、68640円(消費税込み WEBワークス4教科+個別ワークス16コマ)になります。授業コマは勉強の進み方により自在に変更できます。

(2)新6年生の場合 WEBワークス4教科+週2コマの個別ワークス
基本は(1)と同じですが、1コマの個別ワークスは学校別対策として過去問の国語を先行して学習するケースです。
この場合、WEBワークスとともに国語の過去問を毎週1回分進みます。
やり方としては本人がまず自分で解いて、答案をメールで先生に事前に提出します。先生は、それを採点してこれも事前に生徒に送り返しておきます。
ここから授業がスタートして、問題の考え方や記述の添削の解説などが行われます。1回の授業で1回分ないし2回分ができる感じですが、他の科目とも組み合わせることができます。
ただし、個別ワークスで対応する科目数はWEBワークスの科目数と一致します。したがってWEBワークスが2教科ならば個別ワークスで指導する科目も2教科ということになります。

WEBワークス 4教科 月額26400円(消費税込み)
個別ワークス 1コマ 1回 2640円(消費税込み)
週1回ですと、26400円+2640×8=47520円(消費税込み)
になります。

(3)新6年生 WEBワークス算数1教科+週1コマの個別ワークス
他塾で学習を進めているが、算数の学校別対策を強化したいという場合の取り方です。過去問のやり方は(2)と同じです。事前提出ですが、本人がもう一度やり直してわからないところだけを聞く、あるいは先生と一緒にやり直す、などやり方はいくつかあります。さらにWEBワークスで学校別バインダーや学校別ゼミで学習することもできます。

例えば算数1教科を指導する場合
WEBワークス 1教科 月額 13200円(消費税込み)
個別ワークス 1コマ 1回 2640円(消費税込み)
週1回ですと、13200円+2640×4=23760円(消費税込み)
になります。

(4)新6年生 塾のフォローや過去問の対応を
他塾で学習を進めているので、他塾のフォローをしてもらいたい、というニーズもありますので、これにも対応しています。その場合は、WEBワークスを使用しないため、個別ワークスの費用が変わります。
その場合はどの教科にも対応しますが、1コマ7040円(消費税込み)となります。コマ数はご希望に応じますが、1コマについての科目制限はありません。
ただし先生が対応できる場合に限らせていただいております。

週1回の個別ワークスですと、
7040円×4=28160円(消費税込み)
となります。

授業はすべて1コマ80分で構成されています。ZOOMを使っての個別ワークスは1対1ですが、先生が同時間帯に2人の生徒に対応する場合があります。先生が生徒1人に対応する場合でも費用に変わりはありません。

受講パターンをいくつかご紹介しましたが、個別なのでいろいろ対応することが可能です。
ご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。

    本当に基礎ができていないのか?

    算数の成績が悪い、というので、塾に相談に行くと、「基礎ができていませんからね」と言われる。

    そこで、依頼を受けてウチで子どもたちの状況を見てみると、基礎がわかっていない、というわけではない場合が結構あります。

    では成績が悪い理由は?

    一番はミスです。ミスはちゃんとわかっていないからでは?と思われるかもしれませんが、そうではない。後から何も教えずにやり直して正解なら、わかっているのです。

    ただテストでミスをする理由はある。

    やはり急いでいるから、ちゃんと確認していない。パッと見て、パッと判断して解いているが、後から見てみると問題の条件が違ったり、求めるものが違ったりしている。

    だからそれを直していくと、案外成績はどんどん上がっていきます。

    で、基礎がある程度できているのであれば、基礎の繰り返しよりも応用問題を少しずつ解いていくのが良い。

    応用問題というのは、基礎の組み合わせというところがあるので、それを解きほぐす力が必要です。これは基礎を繰り返してできるようにはならない。

    応用問題を解いて、じっくり考えて、なるほどこうなるのか、ということがわかることが大事。

    だから時間がかかるし、たくさんはできないでしょう。

    たくさんできなくても、わかる問題が増えていくのは大事です。

    基礎と応用のバランスは子どもによってそれぞれ違います。しっかり基礎をやった方が良いという子も当然いるので、その辺をしっかり見極めて勉強を進めてください。

    集合授業に行かないという選択

    以前、ある学校に合格した子のお母さんに話を聞いたときのこと。

    「うちは個別だけでした。最初から塾はいかずに、ずっと個別。塾のスケジュールに合わせるのが難しかったので、そうなったのですけど、ひとついいことがありました。」
    「それはどんなことですか?」
    「塾の組み分けテストの成績に右往左往しなくて済んだことです。成績は6年生になってから、模擬試験で判断しましたが、そこまではじっくり行けたので、親が焦ることもなかったし、本当に良かったです。」
    「6年生になってからは?」
    「模擬試験は、本人が志望校を決めてから受けたので、合格ラインを突破することだけに集中してできたから、それも良かったです。」
    「デメリットはなかったですか?」
    「お高かったことかしら…」

    なるほど、と思いました。実はこの話がフリーダムを始める原点になっているのです。
    個別でやれば、子どもたちの状況や目標に合わせて、いろいろな手が打てるし、塾の序列化とは関係なく進める。

    しかし、お高い…。

    で、それをどうするか?で考え出されたのが、WEBワークスとオンラインの個別指導なのです。
    オンライン個別指導は別にコロナ禍だからスタートしたわけではありません。

    その前からZOOMを使っていたので、コロナ禍でZOOMが脚光を浴びたときは、へえ、と思ったものですが、今は割と当たり前になってきました。

    先生が出かけずに教室の家賃も不要ということになれば、当然個別指導の価格は下がるわけで、それで現在に至っています。

    子どもたちに時間の自由や場所の自由を提供できるとともに、経済的にもあまり高くならないようにできるのは、このお母さんの話がヒントになっています。

    山の登り方はいくらでもあります。

    集合塾に行くばかりが方法ではないので、家族の生活や考えに合わせて受験方法を見直してみると、案外良い結果につながるかもしれません。

    塾に行っていないことになっている

    ウチの生徒のひとりが「学校では塾に行っていないことになっている」と言っていました。

    学校で、「中学受験するの?」とか「どこの塾に行ってるの?」とか聞かれることが多いのだそうです。

    また、塾に行っている子は、「今度のクラスはどうだった?」とか、「どこ受けるの?」とか、それはそれなりにいろいろうるさいらしい。

    で、別に塾内でテストを受けるのではなく、いろいろな塾の模擬試験を受けているから、成績が学校の子どもたちにも知られることはない。
    (まあ、本人が喋れば別ですが。)

    だから静かで良いのだ、と言っていました。

    まあ、これだけ受験が加熱化すると、いろいろ学校でも話になることは多く、聞けば行っている塾や通っているクラスで序列化がうまれているらしいので、その子はそういう喧騒から逃れられているようです。

    お父さん、お母さんと授業を受ける

    オンライン個別指導の時間帯はいろいろ予約が取れるのですが、だいたいスケジュールは決まります。

    ただ、割と遅い時間帯を希望する生徒もいます。

    で、だいたいこういう場合はお父さんか、お母さんが横で見ている。

    一緒に授業を受けている、と考えても良いかもしれませんが、これは大歓迎です。

    忙しい中、子どもと一緒に授業を受けるために、わざわざ時間を共有してくださって、さらに子どもと一緒に復習しているのだと思います。

    だからというわけでもないでしょうが、やはり成績は上がってきやすい。

    どこがつまずいているのか、確認して、本人から質問を受けるのも、だいたいその復習の成果だからでしょう。

    別に通塾の手間はいらないわけだから、本人も遅い時間でもあまり苦にしないところがある。

    山の登り方はいろいろですが、こういうやり方もあります。