スクールカラーが一番大事

志望校選びでまず考えないといけないのはスクールカラ-です。

受験校、付属校、共学校、男子/女子校、といろいろ区分はありますが、スクールカラーについても大きく分けると2つあります。

ひとつは管理型。学校が成績管理や生活管理をしっかりやるので、かっちりとした感覚がある学校になります。
校則や決まり事も多い。
親としては学校が管理してくれるから楽、という面もありますが、一方でその管理に反発したり、ついていけなくなると学校生活が楽しくなくなります。

その反対が放任型。
御三家はほぼ放任型といっても良いでしょう。成績にしてもあまりがっちり管理はしない。
大学受験も本人任せのところがあるし、校則もほとんどない。
個性を伸ばす、という面ではこれはプラスに働くが、自由と奔放をはき違えてしまうと、大変なことになる。

せっかく良い成績で合格したのに、出るころはボロボロ、ということにもなりかねません。

だから、その辺は良く見極めないといけない。子どもによって合う合わないがあります。

一般に放任型の学校を子どもたちは好みますが、管理型の方が楽だ、という子もいる。

この辺はお父さん、お母さんの判断がどうしても必要になるので、良く見極めてください。

受験校の受験体制

受験校とは大学受験が必要な中高一貫校ですが、その受験体制はいろいろです。

学校が中1入学時から、成績をフォローし、補習や追試を繰り返しながら生徒の成績を上げていこうとする管理型の学校もあれば、大学受験の準備も本人の考え方に任せる、という放任型もあります。

入学した子どもたちの成績の良い学校は、放任型であることが多く、成績を上げなければいけない子どもたちが多い学校は管理型になりやすい。

お母さんからすると管理型の方がありがたいが、しかし、管理型も行きすぎると子どものストレスが大きくなり、学校に行きたくない、と言い出すこともあります。

また放任型は、まさに本人任せになるので、いざ、大学受験となったときに、「全然わかってない!」というような事態になることもまま、ある。

特に受験校は進級についてあまりうるさくない。進級がうるさいのはむしろ大学附属校なのです。だから受験校内では成績が悪くとも進級させてしまう。

だから、いざ大学受験になったときに困るのです。

それぞれの受験校で受験に対するフォローをどうするか、成績管理をどうするか、補習や追試、あるいは進級はどうなっているのか。

こういうことは案外、学校案内には載っていないし、説明会で話されることも少ない。

なので、しっかり質問しておくことが大事です。管理型がきつくて、公立に戻る子も少なくないので、学校の体制はしっかり調べておきましょう。

共学か、別学か

近年、男子校、女子校が共学校に変わるケースが増えました。

学校関係者の中には、募集がダメなら共学にすればいい、というような話も出てきていますが、共学校が増えてきたのでそろそろ、競争は厳しくなり始めているだろうと思います。

一般に中学1年生ぐらいの時期だと、男子と女子を比べた場合、女子の精神年齢の方が高い、といわれます。

まあ、どちらかといえば男子が幼い、といった方が正確かもしれない。したがって女子の方が発言力が大きい。女子の方がリーダーシップがある等々。

男子校の校長先生は「だから、女子にやっつけられない男子校がいいんです。」という話になります。

では、そういう精神年齢の高い女子だけが集まった女子校はどうなるのか?

一般的に言えば、男子がいないから女子はのびのびする。かつ、力仕事もいとわず、男子化する、みたいなことをよく言われます。また、女子だけだといじめられる、とか仲間外れにされやすい、とか、そういうことも良く聞きますが、やはり管理はしやすいでしょう。全部女子ですから。

ただ、そういう雰囲気はいやだと思う女の子は多くなって、共学人気が出ているのです。

つまり、現在の共学人気は女の子が主導しているところは大きいでしょう。

で、共学校をめざす女子はまあ、そこそこそういう意識で来るわけですが、共学校に行く男子はどうなるのか?

やはり男子校の先生が言われる通り、女子に滅多打ちに遭うのか?

いや、そうでもないんです、これが。まあ、最初のうちは幼い男の子は確かにばかにされるところはあるかもしれないが、同じところにずっといるわけではない。

やがてしっかりすると、まあ、だんだん女の子は黙っていく?こともあるわけです。

で、問題はどう選べばいいのか。

それぞれにそれぞれのメリットがあり、デメリットもあるでしょう。

しかし、一番はやはり本人の好みの問題だと思います。

「私は共学がいい」というのなら、その通りで良いのではないでしょうか。

自由形か、管理型か

通学距離、難度、附属校か受験校か、男子校・女子校か共学校か、いろいろな要素があるわけですが、しかし最も重要なのは子どもとスクールカラーの相性です。

それぞれの学校には学校創立以来脈々と培ってきたスクールカラーがあります。

特に顕著なのは、自由形と管理型。

自由形というのは、子どもたちの判断になるべく委ねる。自分で決めなさい、自分で考えなさい、という学校。その分校則はないし、制服もない、というところがあるわけですが、一方でつい自由と奔放をはき違えてちゃんと勉強しなくなる子もいます。

一方、その反対が管理型で、生活や成績をしっかり管理する。宿題は多いし、やらされることも多いから、先生に反発することもあるが、一方でその流れにのれば結構いろいろな力が伸びる。

どちらが合うか、ということで入学後の伸びがやはり大分違います。このスクールカラーは附属校と受験校での違いとは一致しない。

附属校でも管理型があり、自由形がある一方、受験校でも管理型があり、自由型があるのです。

どちらが合うか、まずお子さんのことを考えてみてください。

受験校か、付属校か

志望校を考えていくときにまず最初の分かれ道がここでしょう。

受験校は大学受験をする学校、付属校はそのまま系列の大学に進学する学校のことですが、これはそれぞれにメリット、デメリットがあります。

大学受験は確かに大変ですが、自分の志望する大学を自由に受けられるという点はメリットです。一方付属校にした場合、自分の行きたい学部が系列の大学にない場合がありますから、大学受験をした方が選択肢は増えます。

一方付属校のメリットは、中高6年間、大学受験勉強にとらわれずに自分のやりたいことができます。

クラブ活動にしても、勉強にしても自分でやってみたいことを幅広く挑戦することができます。

受験校の場合、遅くとも高校2年の秋の「新人戦」で引退、ということが多くなりますが、付属校の場合は最後までしっかり部活に取り組むことができるので、大学に進んでもその部活を続けると言う子が多くなります。

現在は、大学受験制度が不透明なのと、私立大学の定員厳守の流れから付属校の人気が高まっています。

これまで医学部の人気が高かったのですが、AIやIT技術の進展により、もっと違う技量を身につけた方が良い、と考えられてきているのも要因のひとつです。

例えば国公立大学の医学部の合格者を過去3年間のランキングにした表で見ると、ベスト10は
1位 東海 2位 ラ・サール 3位 洛南 4位 灘 5位 久留米大付設 6位 開成 7位 東大寺 8位 愛光 9 甲陽学院 10 四天王寺

となって実は関東の学校は開成しかいません。国公立大学の医学部が関東には少なく、関西や東海圏に多いことも一因ですが、さらに首都圏ではいろいろな分野の就職があり得る。一方関西中心の会社はそれほどメジャーにはならないところもあって、医学部の人気が西高東低になる傾向にあるのです。

となると、別に大学受験をしなくとも、早くから自分の好きな分野を究めていける方が良い、と考えるのも道理になってくる。

特に少子化が進み、人材不足は明確ですから、これからの子どもたちは別に学歴がどうのこうの、というよりもその人材の持つ資質の方に目がいくでしょう。案外中学高校とプログラミングばかりやってきた、というような子が必要とされるような時代になってくるかもしれないのです。

ただ、先にお話しした通り、付属校には学部の限界があります。進みたい学部が自大学にないケースは十分に考えられるので、だから受験校を選ぶというのもひとつの選択ではあるのです。

一方早稲田や慶應にある特定の大学に入れたい、と考えるのではあれば付属校を選択して良いかと思います。

得てして大学付属に入ると遊んでしまう、と考えられる方が多いのですが、そういうわけにはいきません。むしろ大学付属は大学に推薦させるために進級を厳しく管理するところがあります。例えば慶應の場合、中1から留年があり得る。そして同じ学年は2年間しかいられません。その場合は退学しなければならないので、それなりにプレッシャーはかかるようにできています。進級に関して言えば概ね受験校の方がゆるいでしょう。

だから、決して遊んでしまうというわけにはいかないのです。どちらが我が家にとってはいいか、どちらが我が子にとっていいか、をまずはじっくりと考えてみてください。

ウチの子なりの勝負の仕方を考える

小学6年生と言いながら、4月生まれがいて、3月生まれがいます。

生まれが遅いからと言って成長が遅いわけではないが、ではみんな差がないか、というとそうではない。

大きな子がいて、小さな子がいて、体力がある子がいて、すぐ疲れてしまう子もいます。

しかし、どちらかというとそういうことは一切無視して、塾のペースで受験勉強は進む。

本当は子どもたちそれぞれに個々の差があるので、その状況に合わせた受験勉強をしないといけないのです。

だれもが週5日の塾に行く必要があるのか?といえばそんなことはないし、だれもが小学校5年までにすべてのカリキュラムを終わらせる必要があるか、といえばそうではありません。

で、ここに落とし穴がある。

みんなと同じにできないということは、ウチの子には力がないのか、といえばそんなことはない。

本人なりの伸ばし方があるはずで、それをやれば良いだけの話。

実際に大事なのは入試に間に合えばいいだけのことです。

だから、同じにできないとわかれば、方法を変えればいいのです。それを無理をさせてやらせるから、かえってさらに難しくなってしまう。

ウチの子にはウチの子に合うやり方で勝負してもらいましょう。

自分で自分の力を伸ばす経験をさせる

小さい時から習い事をすることはとても大事なステップです。

例えばサッカーで練習をして、ドリブルができるようになる、リフティングができるようになる、そういう経験は何事も練習していけばよい、ということを実感できる。

気持ちが「うまくなりたい」「できるようになりたい」と思うことで、さらに練習に熱が入るから、やはりそういう気持ちも持たせることが必要ではありますが、しかし、そういう気持ちを持った子どもたちはやはりどんどん上手になる。

で、その経験は中学受験にも役に立ちます。

あれができたんだから、算数もできるんじゃないか。

練習すれば、国語もわかるんじゃないか。

そういう気持ちになってくれれば、練習である勉強に対するマイナスの気持ちはなくなっていきます。

子どもたちはゲームをやるとき、最初からうまくいかずに練習してできるようになっている、ので、これは勉強でも同じこと。

問題はゲームがうまくなる以上に成績が上がるということについて、本人の気持ちが向く工夫をしていくことが重要です。

志望校が先か、成績が先か

中学受験は、最近準備を早くから始めるので、志望校の話が比較的後回しにされやすい。

まずは成績が出て、そこから志望校を考えればよい、と思っておられるご家庭が多いと思うのですが、実はこれがあまり効率が良くない。

中学入試はそれぞれの学校が独自に問題を出す「独自入試」なので、学校別の出題傾向はさまざま。

例えば算数では、記述式で難問を4題しか出さない、という学校もあれば、20問近くの問題を出す学校もあり、まあ、その出題傾向もいろいろなのです。

で、それを全部対応できるようにする、というのは途方もない努力になる。しかもそれが4教科ですから、大変なことなのです。

ところが志望校が先に決まっていると、その出題傾向に合わせて準備を進めていけばいいので、学習内容を取捨選択できるようになるのです。

だから志望校は先に決める方が望ましいのです。

成績は目標を決めて上げる方が本人の気持ちも乗りやすい。ただそれはやはり5・6年生になってから、という子がほとんどです。だからそれまでは基礎をやっていれば十分。

ご家庭はそれ以前に、どこに入れるために中学受験をさせるのか、というテーマをしっかり考えてください。

そこが子どもたちの負担を軽減する大事な道筋です。

学習の計画を立てる

いくつかの目標をその学年で立てるということから、まずスタートします。

できるようになることを具体的に決めるというのもひとつの方法ですし、総合テストを受けて、その成績を目標にするというのもありでしょう。

ただ毎月、というスパンで考えるのは5年生になってからでよいと思うのです。

それまでの間はもう少し大きなスパンで考えていく。

例えば2か月、3か月ぐらいの中で何ができるようになっていくか、どこまで到達できるようにするか、で良いでしょう。

この問題集を3か月でやり遂げる、というのも良い目標の立て方です。

そして、それを3か月で達成するにはどうすればいいか、具体的に計画を立てる。

このとき、子どもたちと一緒に計画を立てることが大事です。親が全部決めて「ハイ、これやって」はあまり効果がない。

まずは目標を決めるところから、子どもたちとコミュニケーションをとり、それなりに子どもの考えも聞いた上で、これを達成していくようにしていくと、子どもたちの自主性が育ち、かつ達成感も味わえるので、それが自信につながっていきます。

計算は正解率勝負の練習をする

計算問題は毎日練習した方が良いが、これもたくさんやらせると、いい加減になるだけ。

大人だって分数小数の計算問題を20題出されれれば辟易する。

そうなるとミスも出るし、式も書かなくなったりするのです。

だから、毎日3題ずつやるのが良い。

で、ちゃんとそういう本があるのです。

これが5年生も、6年生もある。

その代わり3題やって絶対間違えないようにすることが大事。

見直しして、これは絶対できている、という自信を培ってください。