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田中 貴(たなかたかし)
東京教育大付属駒場中・高を経て、慶応義塾大学経済学部卒業。元修学社(学習指導会)社長。退任後複数の塾のプロデュースを担当。
フリーダムオンライン 主宰。

子どもが自分でできることは結構たくさんある

子どものことだから、つい心配するのが親の常なのですが、しかし、結構子どもたちは自分でいろいろなことをやれるようになっている。

だから自分でご飯の用意をすることも、部屋の掃除をすることも、充分にできる。

で、してあげられない、ことをあまり気にしないことが大事。

子どもができるようになる、ということは、実は成長にプラスになることだから、むしろドンドン子どもたちがやっていく方が良い、のです。

例えばプリントの整理も、ほとんど、お父さん、お母さんがやっていることが多いが、しかし、やり方を教えておけば、本人ができないわけではない。

もちろん、抜けがあったりするでしょうが、しかし、それでも自分でできるようになる方が先先は子どもにプラスになるでしょう。


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自分で勉強する力を引き出す

中学に行けば、自分で勉強しなければいけないことが増えます。

中間、期末試験の対策はしっかりやらないといけないし、それぞれの学校、教科はそれぞれの進み方があるので、塾と合うわけではない。

だから、自分で勉強する力を問われるところは多々あるのです。

中学受験も本来は同じで、志望校に合わせて自分でいろいろやることの方が効率が良いのです。

今の中学受験体制は子どもたちばかりにしわ寄せが行っている感じ。やらされている分、早くそこから解放されたいという気持ちが強くなる。

だから中学に入ってから、しんどくなるケースも出てくるのです。

自分で勉強できるようになれば、その分時間が自由になるから、やることも自由に決定できる。

まずは自分で勉強するようになることを目指しましょう。


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これから先、個別指導だけで合格できるか?

と、聞かれれば、もちろん、できると答えます。

というか、今までいろいろな例があって、実際に組み分けでクラス落ちしてしまったので、もうそこからは塾には行かず、個別指導だけで合格した、とか。

あるいは、最初から塾には行かず、摸擬試験だけ参加してあとは個別指導と過去問だけで合格した、とか。

当然社中の子は、みんなそうなので・・・。

だからそこに疑問はありません。ただ、多くの方がなかなか塾を止められない、ことの方が問題なのです。

今までやっていてうまくいっているなら、それはそれで良いと思うのですが、うまくいかないにもかかわらず、まだ同じ方法を続けてしまうのはやはりもったいない。

やり方はある程度確立してしまっていることなので、あとは家庭が決断できるか、にかかっている、でしょう。


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親が必死にお尻を叩いても

入れる学校には限界があります。

上位校はまず、本人が勉強していないとなかなか合格しない。

逆に言えば、本人が自分で勉強するのであれば、勉強する内容を自由にしていった方が、さらにできるようになるのです。

例えば志望校の過去問をしっかり掘り下げてやっていくとか、似たような出題校の問題をやっておくとか。

さらに知識もいろいろな掘り下げ方があるでしょうから、実際に先生の指導を受けながらも自分でやっていくと、かなり到達点が高い。

しかし、集合塾は、それなりにみんなやることが同じなので、実は自分ができることを何度も繰り返させられたりするのです。

だからホントはもっと伸びることが多々ある。

最後は個別指導や家庭教師で伸ばす方が伸びるレベルが変わってきます。


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自分で質問する子はできるようになる

親に聞いてらっしゃい、と言われるのではなく、自分で質問する子は間違いなくできるようになります。

というのも、何がわからないのか、明確になっている。

そして、わかりたいと思っているから、質問する。

なので、質問することで問題を解決できているからです。

また質問するハードルを下げる環境も必要。

WEBワークスの場合、先生に質問はチャット形式になっているので、そこに問題を打たなくても、これがわかりません、と問題番号を入れれば先生の方で対応する。

この辺はAIではなく、先生が対応しているので自在になります。

結局、どんな教材をやっていても、本人が最終的に理解できなければいけないので、質問はやはり大事なポイントだと思っています。


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立体切断の考え方

立体の切断は、子どもたちにとってなかなかイメージがつかめないテーマでしょう。

たとえば、こんな問題。

1辺12㎝の立方体があります。PとQは各辺の中点です。この立方体を点PQRを通る平面で切るとき、頂点Aを含む立体の体積を求めなさい。

良くある問題だと思いますが、まず初学の段階で間違いやすいのは、立方体の中を通る線を書いてしまうこと。

こういう線を書いてしまうと、よくわからなくなります。立体の中をつきぬける線は確かにこの3点を通る平面上にはあるのですが、その面をイメージにしくいのです。

ではどうするか?

この問題では立方体の面上にPとRがあるので、まずこれを結びます。

次に、PとRがある平面上をQがある立方体の平面まで、線を伸ばしていきます。この平面との交点をBとしましょう。

そうするとBとQがある平面に来ましたから、今度はBとQを結びます。

しかしQとRは立方体の作る面上にはいないので、Rがいる立方体の面上までこれを伸ばします。この交点をCとします。

最後にCとRを結ぶと、3点PQRがいる平面と立方体の面との関係が明確にわかるようになります。

さて、説明のために各点に記号を入れましょう。

求める立体は三角すいACRBから三角すいFDPBと三角すいCGEQを引けば良い、ということがわかります。

しかもこの3つの立体は、相似形になっています。

FP=PHですからBF=12㎝

IQ=6㎝ですからID:DF=6:12=1:2になるのでDF=12×2/3=8㎝になります。

三角すいACRBは三角すいFDPBの2倍ですから、AC=16cm です。

さて三角すいACRBの高さは24cm 三角すいFDPBの高さは12㎝ 角すいCGEQの高さは6㎝ですから

長さの比が4:2;1

ということは体積の比は

4×4×4:2×2×2:1×1×1=64:8:1

したがって求める体積は三角すいACRBの64分の(64-8-1)で55/64ということになります。

よって

16×12×1/2×24×1/3×55/64=660㎝3

ということになります。

もちろん各三角すいの底辺の長さなどを出して計算してもかまいません。

長くなりましたが、ポイントは切断面のイメージを立方体の平面と合わせて考えることです。

立方体の中をつっきる線を書いてしまうと、イメージが湧きにくくなるので、以上のように立方体の持つ平面上に伸ばしてイメージを作ってください。

これは練習が必要だと思いますので、自分で図を描きながら確認をしていきましょう。


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自分でやれないと思っているのは親だけ?

ウチの子、勉強しないんです、という相談は割と昔から受けているのですが、ここのところで言えば、やはり多くなったように思います。

でも、これには原因がある。

つまり塾が多いから、なんです。

他の時間がとれない。遊びに行けないし、ゲームもできないし、・・・。

そんなことしてたら、と思われるかもしれないが、しかし、子どもたちだってやりたいことはある。

で、塾をやめて社中に入った子は、違います。

自分で時間をコントロールすることが多い。人に左右されないから、自分で決めて、自分でやる。

実は親が勉強しないと思っているのは、実は塾がその原因を作っていることが多いのです。

すでに子どもたちには自分で勉強する力はついているのですが、まだそれを引き出せていない、というだけかもしれません。


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いろいろなことに挑戦するのは大事

小学生は、いろいろやりたいことが多いはずなのです。

サッカーの試合を見れば、サッカーをやりたくなるかもしれない。

スケートボードを見れば、自分もやってみたいと思うかもしれない。

そして、実際にそうやってがんばった子が代表になったり、オリンピックでメダルを取ったりしているわけで、だから、小さい時にそういう挑戦の機会を作ることが結構大事なのです。

しかし、今は塾が早くから始まっているので、どんどん挑戦する機会が減ってしまっている。

これはやはりちょっとかわいそうな感じがする。

受験勉強はまだまだ合理化する余地はたくさんあるので、小さい時はいろいろ挑戦してもらいたいと思います。


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子どもの負担が増えるばかり

ここ10年ぐらいの動きで見ると、中学受験は子どもの負担が増えるばかりです。

通塾年齢が低年齢化したり、通塾日が増えたり。

少子化の中でこれだけ、大変になっているのは、上位校が狭き門ということだからでしょうが、しかし、まあ、道はいろいろあるわけだし、時代も同じ道筋が良いというわけではない。

これから社会がいろいろ変わっていく中で、それが変わらないわけではないから、すでに「そこまでやる必要はない」と考えられているご家庭も増えてはいるようです。

で、せっかく技術は進歩しているのだから、勉強についてもいろいろ新しいことを取り入れた方が良い、と思うのです。

塾は相変わらず授業をやっていますが、裏ではいろいろITが動いている。

一番変わったことでいうと、やはり摸擬試験でしょう。今は子どもたちが書いた答案はまったく動かない。画像処理されて、上から採点のフレームがかぶせられて、採点後は一気にデータ処理されるから、まあ、相当なスピードで結果が分かるでしょう。また答案も、そのものが返ってこないので、ダウンロードすることになってきました。

だから、塾の負担は減っているが,子どもの負担は増えているのです。

ここを何とかしないといけない。勉強以外の時間がどんどんなくなっているのは、ちょっとまずいなあと思います。


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