中学受験は何度目かの加熱期を迎えています。
少子化は相変わらず続いていますから、これまでの間にもいろいろな変化がありました。例えば浪人の数。まあ、一浪ぐらいは仕方がないんじゃない?と言われていた時代もありましたが、今はあまり浪人しない。したがってどんどん浪人の数が減って、予備校が撤退、閉鎖しています。
また公立高校も減少。公立高校は、生徒数が確保できないとわかった段階ですぐ閉鎖になります。つまり世の中、少子化の影響はかなり大きいのです。
が、中学受験はかなり加熱しています。
いろいろ理由はあるのですが、私が最近感じているのはやはり社会の分断化。日本に正規、非正規の2つの雇用形態が生まれてしまってから、この2つの層には大きな差が生まれています。親からしたら、なるべくならば普通に大学に行って、正規雇用になってもらいたい、というのが本音でしょうか。
だから、中学受験でも大学付属校に人気が出てきたり、受験校も海外の大学を狙ったりし始めているのです。
で、中学受験で合格させないと、という気持ちがどんどん強くなる一方で、塾がいろいろ煽ってくる部分もあり、加熱期が続いています。
大学受験や高校受験であれば、塾ばかりでなく学校も加わるので、それなりにいろいろな思惑が過激化を防ぐ部分もあるのですが、中学受験は学校が加わる余地がほとんどない。だから、塾中心になる分、加熱化はしやすいのです。
で、これは何とかしないといけない、とずっと思ってきました。すでに某塾は小学校2年生から正規カリキュラムを始めるようになりました。つまり受験勉強が4年間も続くのです。その間、組み分けテストでクラスが入れ替わり、席順まで決まる。このストレスを4年間も続けたら、それは子どもの成長に確実に問題が起こる可能性が出てきます。
実際、最近中学受験撤退の話を聞くようになりました。昔はそんなに撤退する家庭はなかったのに、なぜそうなるのか?
ギリギリまで家庭や子どもたちが追い詰められているからだろうと思います。もうこれ以上は続けられない、と感じられるのは相当なストレスだと思うのです。
そこで全く新しい中学受験の提案をすることにしました。
2年間オンライン塾と模試だけで合格しようという作戦です。一言で言えば、塾なし中学受験。オンライン塾というのは、WEBで勉強するスタイルの塾で現在いろいろありますが、私が監修して作ったフリーダムオンラインを使います。フリーダムオンラインにはテストもついていますが、適宜模擬試験を受験して進捗状況を確かめて、通塾することなく、家で勉強するスタイルで受験を成功させようというのです。この方法は日本全国どこでも使えます。さらに海外でも時差に関係なく利用できます。(この場合の模擬試験の受験方法は別途ご紹介します。)
この方法にはお父さん、お母さんの協力が必要です。子どもたちだけではなかなか進みません。ただ、お父さん、お母さんの協力があれば、別に習い事をやめることもなく、家族での夕食をあきらめることもなく、しっかり合格が狙えるのです。なのでお父さん、お母さんにそのノウハウを知っていただければと思い「パパママ塾」というサブタイトルをつけました。
そのノウハウをこれからブログ形式でお話していきます。
すでに、いろいろな形で受験勉強を進めているご家族が多いと思いますが、この方法が少しでも子どもたちの負担軽減に寄与して、無理なく無駄なく中学受験を進められるようになることを願っています。
2022年9月 田中 貴