文章は読まないと読む力は育たない

当たり前のことですが、文章を読む機会がないと、なかなか読む力は育ちません。

インターネットの普及で、英文を読む、というのは実は相当便利になっていて、それで実は日本の高校生の英文を読む力は上がっている。

実は国民全体としてもそうではないか、と思うことは多々あります。英語できて当たり前、ぐらいでないといけなくなりつつあるのかもしれません。

だからそれなりに機会を作っていくことが大事なわけですが、小学生の場合、読みなさい、ではあまり意味がない。

なので、好きなものをどんどん読む機会をつくるというのは大事だと思うのです。

ネットでも良いし、あるいは図書館でも良い。

とにかく読む機会を増やす。ゲームの攻略本だって、実は、読解力の向上には役立つかもしれない。

ただいろいろな範囲に広げていくと、また本人の興味が広がっていく。

例えば歴史小説は、歴史が好きになるきっかけでしょうし、地学の勉強をすることで「ブラタモリ」はさらに面白くなるかもしれない。

小説や論説文を、と構えるだけではなく、いろいろなものを読む機会を子どもたちに作っていけば、読解力は間違いなく上がっていきますし、好きなものはどんどん読むというエンジンがついているので、さらに効果が上がります。

能動的に受験勉強を進めれば、塾に長く通う必要はない

受験勉強の方法はいろいろあります。

一般的に考えれば、塾に通い、試験を受け、競争する、という流れに乗ることが多いでしょうが、実はこれは受け身であることが多い。

つまり競争の否応なく追い込まれるというところがあるので、子どもたちが乗り切れないということはあるのです。

しかし、自分で勉強しようと思っている限り、いろいろな道筋はある。

そしてWEBで勉強するということは、その可能性を引き出すツールとしてはなかなか有効です。

WEBワークスはテキストもあり、動画もあり、学習した内容を記録するデータベースもあるので、ただテキストを勉強するだけでなく、何ができて、何ができていないかを知って、さらに理解を深めることができます。

またコンテンツはすべてベテランの指導員が作ったものなので、現在の受験内容に合わせているだけではなく、効率を優先できるようになっているから、短い時間で履修できるように工夫されている。

積極的に使えば、かなり効率よく進むことができるのです。

受験勉強はそれなりにいろいろなことをガマンしなければならないが、逆に能動的に動けばまだまだ効率よく勉強することはできる。やらされるからつらい、やらないということはあるので、まずはモチベーションをしっかり作り、自分で勉強する姿勢を引き出しましょう。

そうすればそんなに長い時間、塾に通う必要はありません。

PCやタブレットはガンガン使いこなせる

小学校でタブレットやPCを使う時間が増えてきました。

学校ではいち早く、全員にタブレットやPCが配られて、使いこなしている。

土台、今の子どもたちはやがてキーボードも使いこなせるようになるだろうし、いろいろな入力方法も用意されるから、別に英語のキーボード操作ができなくても困らないかもしれません。

大事なことはとにかく使う。

いろいろ心配なことはあるでしょう。有害なサイトを見ないだろうか、とか、ゲームばかりやらないだろうか、とか。

しかし、そういうのを全部含めて「使えるようになる」ということなのです。

子どもたちがタブレット端末を使う様子を見ていると、まあ、いろいろなことを考えて遊んだり、試したりしています。

そしてここがやはり使えるようになっていく岐路みたいなところなので、最早余分な心配はせずに使わせていくと良いのではないでしょうか。

使えるようになることで、子どもたちの可能性はまた一段と広がっていくはずですから。

季節講習も自分のスケジュールでできる

間もなく、春期講習ですが、フリーダムオンラインの季節講習はすでにシステムにセットされています。

したがって、期間中いつでもできる。

いや、極端なことを言えば、早くやろうと思えばそれもできるし、あとからやろうと思えばそれもできる。

季節講習は受けない子もいるから、新出の項目はやらない塾もあります。しかし、フリーダムでは期間が2年なので、季節講習にも新出の項目が出てきます。

ただWEBワークスはいつでも勉強ができるので、新出の項目をやることも自在。

季節講習も、タブレットがあれば概ねどこでもできるから、おじいちゃんの家でやっている子もいれば、旅先でやっている子もいます。

長期休みは家族にとっても大事な時間なので、なるべく有効に使ってもらいたい。

勉強も、家族の時間も両方良いとこどりを目指しましょう。

なおWEBワークスは、すべて月額費用込みになるため、季節講習の追加の費用はありません。

ポケットONEノートのすすめ

勉強する際、ノートの使い方はとても大切です。

子供たち自身も、勉強が進むにつれて自分で工夫できるようになるでしょうが、最初のうちは、少し指導してあげると良いと思います。

まず算数ですが、これは多少もったいなくとも、1問1ページを守ると良いと思います。私はルーズリーフで、できればB5よりもA4を進めます。まだまだ学校や塾ではB系のプリントが多いと思いますが、A4の方がスペースも大きく、B5、A4両方に対応できるので、後でプリントの整理などをするときも便利です。

問題を解くとき、もしコピーがあるのなら、ノートに問題をコピーしてはっておくと便利です。その問題の下に子供が自分で解くスペースを作り、裏は解答をやはりコピーしてはっておきます。

すると1問単位の問題集ができあがります。ルーズリーフ式ですと、ファイルしなおすことが可能になります。できた問題だけは別にし、できなかった問題だけをファイルしなおすことができますから、夏休みなどに復習するのに大変便利になります。以前はこれをB6の京大型カードで勧めていた時期もありましたが、今はルーズリーフの方が便利だと思います。

コピー機があれば、参考書や問題集、あるいは塾からもらった教材などもすべてこのバインダーにファイルしてしまうことです。分類は時系列で良いと思います。そのファイルに勉強すべき素材が全部はいっていることになりますから、それを解きなおしたり、見直したりすれば良いことになります。

情報はポケット1つにまとめてしまい、それを何回も繰り返して勉強することが、大事です。特にカリキュラムが進んでいるときは、どうしても復習がおろそかになりやすいのです。ですから、問題や資料をひとつにまとめて、勉強するようにし、以前に学習したことを、かんたんに振り返るシステムにすればよいのです。

これがポケットONEノートです。勉強する素材はここに入っているので、これをやればいいとシンプルにすることができます。

ただし、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。

こういうノート作りを教えると、きれいなノートを作るのですが、肝心の勉強が進まないという子がいるものです。

女の子に多いのですが、ノートを作ることが勉強になってしまって、ノートができると安心してしまいがちのようです。あくまでノートは手段ですから、その中身をしっかり勉強してはじめて目的が達成されます。気をつけてあげてください。

わからないから考える

わからない、ということは勉強をしていてよくあることです。

これを解決するには、いろいろ本を調べたり、先生に聞いてみたり、と解決方法はありますが、一番大事な解決方法は自分で考えること。

例えば算数の問題を考えていて、まだ解説がない、という場合はやはり考えるしかない。

で、グラフを書いてみる、図を描いてみる、あーでもない、こーでもないと時間はかかるが、実はその時間が非常に学力を上げている時間なのです。

たくさんの問題を解いているとき、できる問題というのは、本当のことを言えばもうできるから、時間をかけなくても良いのです。

しかし、わからない問題は考える必要がある。

昨年の生徒で、「わからない問題がある」と連絡が来たが、実際に授業を始めてみると

「あ、それわかりました。」ということが多かった子がいました。

つまり自分で考えているので、そこがやはりできるようになる最も良い方法です。

量をこなさなくては、と信じられているところがあるのですが、できる問題をあまりに繰り返す必要もない。(もちろん確認のためにやることは必要ですが。)それよりもできない問題をじっくり考えていくことで、しっかり力をつくっていってもらいたいと思います。

根気がない子への対応

中学受験を始める子どもたちを見ていて、やはり幼い子は準備が大変だなとは思います。

では、何が一番問題なのか、ということになると、やはり根気がない。

がんばって、ここまでやろうね、というところがなかなかできない。あとちょっと考えてみれば、と思うのだが、すでに本人は「わからない。もう無理。」モード満載。

だから、お父さん、お母さんも勉強させようとしてイライラするかもしれません。

でも、こういう子どもたちの様子を良く見ていると、ちゃんとゲームは頑張ったりしているのです。

敵にやられたら、もう一度やりなおす、とか。つまり、そういう素質がまるでないのか、といえばそんなことはない。

ただ、ちょっとやる気がなかったり、自信がなかったりするだけなのです。

その分、成功体験をさせていくと、少しずつ自信が出てくるし、やる気も出てくる。が、問題なのはそれが塾のペースとかけ離れているから、いつまでたっても追いつかない、みたいな感覚に親が陥ってしまうことにあるかもしれません。

塾のペースはとにかく、今、早いのです。そのペースに合わせたら、ぜったい仕上がりは早くなるに決まっている。その分、あとの調整が難しい部分もあるわけで、だから塾のペースの合わなくてもいい。

その分、ちゃんとできたり、がんばったりしたら、褒めてあげてください。

本人はがんばったのだから、そこが認められないと、次の一歩を踏み出すことはできません。

誰もいない家に帰ってきて…

お父さん、お母さんが働いていて、これまでは学童とかにも行っていたのだが、それも卒業して家にひとりで留守番をしている子どもたちも少なくありません。

5・6年生になると塾に行くから大丈夫、というわけではない。

家でひとりでいる時間はそれなりにあるわけですが、じゃあ、ちゃんと勉強しているかといえば、そうではないことも多いでしょう。

土台、塾に行くのは勉強するために行くわけだから、行かない時間は勉強しなくてもいいじゃないか、と子どもたちは考えがちです。

だからだれもいなければ、おやつでも食べながら、ひとりでゲームを満喫しているという場合もあるでしょう。

それでゲーム機を隠す、あるいはテレビのコントローラが消える、というご家庭もあるようですが、しかし、まあ、たぶんイタチごっこになりやすい。

子どもたちは違う遊び方を考えるようになるのです。

その意識が変わる時期はまだ少し先なので、親としては勉強させたいがために、個別指導や家庭脅威、オンライン個別指導と子どもをがんじがらめにしがちです。

しかし、まあ、やらなければいけない時期は必ずくるわけだから、それまで少し余裕をもたせても良いでしょう。

本人の意識が変わらないと結果として、活きたお金にはならないものです。

スポーツや習い事は続けた方が良い理由

子どもたちはやがて、自分の将来に向けていろいろなことに挑戦をしていくでしょう。

その下地を作るのが小学生の間の習い事やスポーツなのです。

スポーツを続ける、というのは当然のことながら体の成長にとってプラスになるし、体力もつきます。さらにいろいろな練習に取り組むことで、上達するという経験もできる。

何もプロになるためにやるのではなくてもいいのです。(もちろんできれば、そうなっても問題ありませんが)

ただ、練習していく過程で自分が大好きなことにしっかり取り組んで、多少つらくてもがんばろうとする経験はやがて子どもたちの成長に必ずプラスになります。

さらに言えば、受験にとってもプラスになるのです。

勉強ばかりになってしまうと、気分が憂鬱になってくることもありますが、「まあ、楽しいこともあるから」とスポーツや習い事で気分を切り替えることもできる。

また、練習の経験は必ず受験勉強にも活かされていきます。

だから4年生のうちはまだまだやりたい習い事やスポーツを優先してやらせてほしいのです。この時期から中学受験のために、あきらめてしまう必要は全くありません。

東京の学校に行きたい

情報が行き交う今日。

地方にいて地方らしい生活を謳歌するのもひとつのスタイルですが、そこからまた新たなチャンスを見出すということもあるでしょう。

ある生徒は、たまたま親族から東京の学校の話を聞いて、同じ学校に通いたいと思い始めました。

地方は過疎地域では中学ですでに地元を離れる、という子もいますから、子どもが早く独立することは割と多いのですが、しかし、わざわざ東京まで出ることもなかろう、というのが一般的な話。

しかし、その子は挑戦してみたいと一念発起し、準備を続けました。

で、最終的には望みがかなわず、地元の中学で生活を続けていますが、次は高校でまた同じ学校を狙うのだそうです。

その結果はどうなるか、まだちょっと先ですが、地元の中学の成績は断トツだそうで、自分でコツコツ勉強を続ける力がついたのは良かったとお父さんがおっしゃっておられました。

これだけインターネットでいろいろなことができるようになったので、新たな挑戦がまた展開するだろうと思います。