ある家族の食事風景

ある入試の午後、学校近くのレストランで昼食を取っていたら、明らかに受験生と思しき生徒とご両親が入ってきました。

席について、メニューを見ながら、お母さんと娘は、もう何を食べるか、ということでいろいろ話をしていて、お父さんは手にした入試問題をフンフンと読み始めている。

あら、ここで答え合わせかな?と思ったところ、

「こんな問題ができるようになったんだ」

とお父さん。

それに合わせてお母さんが
「だって、がんばったものねえ」
と言い、本人も
「まあ、できることはちゃんとやったから」
とサバサバとした表情。

お父さんも入試問題はそのまま鞄の中にしまい、あとは3人で何を食べるか、相談していました。

ま、このくらいが、良いですねえ、と私は密かに思いました。

入試が終わっても

入学後、全然勉強せず、ついていくのがやっと、という生徒もいます。

これは合格して失敗する子の典型。

確かに受験勉強は大変だっただろうが、だからといって勉強が途切れることはないわけで、ちゃんと続けて行かないといけない。

一方で、志望の学校には入れなかったが、その後入った学校で黙々と努力を続け、優秀な成績をあげて大学に合格していった子どもたちもいます。

これが不合格でも成功する子。

だから、結果は出るにせよ、その後が大事なのです。

そのスタートは入試後、すぐの時期。

ここまでがんばっていたのだから、とつい甘くなってしまいがちですが、そこが発端でうまくいかなくなる子は多いのです。

それなりにしっかり勉強が続けられるようにしておいた方が良いでしょう。

みんな、よくがんばった!

いよいよ明日が、東京・神奈川の入試日になります。

みんな、よくがんばったのです。

だから、明日は力を出し切ってもらいたい。

無事、試験を受けてきてもらいたい。

その上で、いずれにしても結果は出て、4月からは中学生なのです。

どこの中学に行っても、まだまだこれから。

ここで燃え尽きちゃ、ダメです。

先先、また成長していくので、親として大いに楽しみにしていましょう。

合格しても塾?

すでに中学受験が終わった地域もありますが、しかし、そこでは入学後の塾の話が聞かれるようになりました。

合格したら、しばらくはゆっくり、と思っていたのですが、すでに入学後の準備に合わせて塾が始まっており、更に言えば、入学後、大学受験に向けて
塾が早くも選抜試験を始めています。

まあ、どこまで行っても同じことなのです。塾は商売ですから。

だから本当に必要なのか、子どもはそれがなくてはいけないのか?

良く考える必要があるでしょう。

入社試験までは塾はあるそうですが、その跡はさすがにないので、そこで初めて自分で何とかしないといけなくなる、のはちょっと遅すぎるように思いますが・・・。

子どもの成長を見届ける

実際に受験期間数日で、随分成長を感じることがあります。

子どもたちは落ちたり、受かったり、ということで、いろいろ精神的に感じることは多い。

悔し涙を流すこともあるでしょう。

しかし、またそこから立ち直って、次の試験に挑戦する。

そういう流れの中で、結構成長した姿を見せてくれるものです。

だから、この受験では、子どもの成長を見届けましょう。

なかなか立派になったと思います。

通うことになるのは1校だけ

中学受験は、一人の生徒が受験する学校は平均6校ぐらいになるようです。

まあ、何校か合格するでしょうが、しかし、行ける学校は1校だけ。

複数合格すると、こちらも行きたい、あちらもいいかも、と思うかもしれないが、しかし、結局行ける学校はひとつだけ。

だから本当に行きたい学校というのは、ある程度絞っておかないといけないのです。

しかし、入試の結果、本当に行きたい学校に行けないという場合もあるでしょう。

だから、あまり思いすぎない方が、というのは間違い。

やはり、行きたい学校があるから受験勉強をするわけだから、その優先順位を間違えてはいけません。

行きたい学校をまずしっかり考えることは、受験勉強を続けて行く上で、とても大事なことです。

入試見学に行ってはいけません

いつの頃か、5年生が入試の日に入試会場を見に行くようになっていたのですが、コロナ禍で各校から、自粛するように指示が出ています。

しかし、コロナが終わったからというので、出かけるご家庭があるかもしれませんので、止めた方が良いというお話しです。

1年前だから、気持ちを引き締めて、という狙いがあるかも知れませんが、新6年生にとってはそれほどまだ入試に対してピンと来るわけではないし、かえって現受験生の邪魔になる可能性もある。

校門前に人がごった返すと本当に危ない感じがします。

だから別に入試見学をする必要はありません。

くれぐれも出かけないように注意してください。

早めに親が過去問を見るのはプラスになるかも

何となく、中学受験を始めないと、ということで塾に行かせているご家庭もあるかとは思うのですが、しかし、それ以上に、考えてる学校の問題を、親が早めに見ておくのは大事だと思います。

四谷大塚は、多くの学校の過去問をデータベース化して見せてくれていますから、こんな学校どうだろう、と思ったら、過去問を見てください。

そうすると、こんな理科の問題が出る、とか、こんな国語の問題が出る、ということがわかってくる。

直前になると、なかなか対応が難しくても、小さい時なら、まだいろいろ手を打てる。

例えば、植物を育てる、昆虫を飼う、理科実験をする、作文を書く、いろいろ。

そういうことの方が、実は早く塾に行くより効果的なのです。

6年生で慌てて、嫌いな植物の対応をする、って、小学生でも難しいですから。

第9回 算数に力を入れる

■ 中学受験は算数で決まる、と言われます。

■ これは、算数の1問配点がどうしても多くなるから。多くの学校で1問5点ぐらいの配点になりやすく、さらに問題がすくないと配点は多くなりますから、差がつきやすい。

■ 一方、理科や社会は1問1点という学校が多いので、算数の失点を他の教科でカバーできないところがある。

■ だから、まずは算数、と思ってください。

■ ただ、今の受験は科目バランスの悪い子は合格しにくい。算数だけ出来ても、他の教科ができないと合格しません。

■ 算数に力を入れるのは良いが、他の教科に手を抜かない。ただし、暗記は最後に回せるので、最初から飛ばす必要はありません。

子どもが本当に好きなこと

子どもが本当に好きなことを見つけてあげられたら、それは子どもたちのいろいろな能力を伸ばすチャンスです。

例えば、子どもが野球が好きになった。

練習を一生懸命する。ということは努力のやり方を考えられるようになっていくでしょう。

チームプレーだから、チームメイトのこともいろいろ考えられるようになる。ということは人に思いを寄せられる。

という具合に、いろいろ成長のチャンスが出てくるわけです。

だから、子どもが本当に好きなことを見つけてあげられれば、それはそれでうまくいく。

本当はゲームよりも面白いことを、子どもたちは探しているのではないでしょうか?