英語にするか、中学受験塾にするか

小学校低学年から英語を始めている子どもたちは少なくありません。

確かにどう考えても、英語ができると将来役に立つ、というのはわかりきっているし、大学受験でも確実に有利になる。

一方、低学年から中学受験塾に入れて、計算をやる、あるいは地理をやる、というのは、あまり将来的にプラスには見えない。

しかし、中学受験塾が英語のコンテンツを用意しているわけではないから、当然、何とか低学年から囲い込むとすれば、「スタートが遅れると失敗する」と刷り込んでいくしかないのです。

まあ、結論は自明で、英語をやった方が良い。

ホントに英語ができるようになると、中学受験でも将来的にそれを利用できるようになると思いますから。

決めたことをやる能力

決めたスケジュールや、やることはしっかり守る、という子がいます。

もちろん、全部が全部できないときはあるのだけれど、それでも調整して、いろいろがんばる。

一方、全く形にならない子もいます。

こういう子は興味がいろいろ散っているので、やりたいことだらけだし、思いつきで行動するところがあるから、厄介に思えるのですが、しかし、その分発想が面白かったりするので、今はその力が受験にマイナスに働くように思えますが,意外に本番に強かったりする。

で、だから、こういう子にはスケジュールを守る、ということをやらせるより、一気に面白みを感じさせていく、ということが大事なのです。

例えば、漢字も、コツコツやるのが良いのか、一気にできるようにしてしまうのが良いのか、やり方はいろいろある。

薄い問題集を一気にやり上げる、という方法も悪い方法ではないし、漢検の対策で一気に覚えるという子もいます。

まあ、決めたことをやる力がなさそうでも、他の方法でできるようになるのだから、そこを見つけてあげることが大事です。

少子化で学校は減る

少子化にともない、いろいろな学校が閉鎖されています。

例えば予備校。

今は本当に浪人の数が減ってしまい、予備校は本当に少なくなってしまいました。

さらに女子大、短大。

4年生の総合大学への枠が空いたので、女子大や短大に行く、という選択をする生徒が減ってしまいました。

また、地域の公立中高も減っている。

公立学校は税金で運営しているので、生徒がいないのであれば、「使命を終えた」というので閉校してしまう。

人口が減るから仕方がない地域もありますが、しかし、中学受験生が増えたから、公立中学がなくなる、という可能性も決して否定はできないので、そこはちょっと課題に残っている感じです。

各都道府県の公立高校の閉校も続いています。

締め切り、守れる? 守れない?

通信教育とか、添削答案の締め切り、というのがありますね。

一応、締め切りがあって、それに間に合わないと、添削してもらえない、というところもあるようですが、しかし・・・。

締め切りって、守れる子もいれば、守れない子もいる。

で、守れない子は、ダメなのか?

というと、案外そうでもない。

あとからガーっとがんばっておいつく子もいるのです。

だからフリーダムは締め切りがありません。

これは良いのか、悪いのか、いろいろ議論はあったのですが、結論から先に言うと、あとからガーってがんばる子の可能性を否定する必要はない、ということになりました。

だって、守れる子は、ちゃんとその分のプラスをすでに受け取っているわけだから、それはそれで良いし、最後まで間に合わない子も、受けて案外合格したりすることもあるのですから・・・。

よく考える

算数ができるようになるには、よく考えることです。

しかし、たくさんの問題を与えられていると、そんな悠長なことは言ってられない。

どんどん、やる。しかし、やり方がわからなければ、とにかく答えを書く、だけになりがち。ここで生まれるのが、アテハメで、まあ、12の倍数が狙われやすいから、4800円とか、3600円とかになりやすい。

しかし、結構これが当たったりするから、困る。

で、そこから離れて1問1問ていねいに考え、解いていくと、最初は時間がかかっても、やがて「わかる面白さ」がうれしくて、がんばるようになるのです。

だから、そこまでちゃんと待てる状況にしておかないといけない。

今の塾はそこを待たないから、ドンドン振り落とされていく。でも、塾としてはそれでついてくる子が戦力になる、と思っているから、決してやり方は改まりません。

塾を止めると

思いきり、たくさんの時間が手に入ります。

へえ。こんなに取られていたんだ。と思うぐらい。

で、それをどう変えていくか、これは結構、知恵が必要です。

でも、プロと相談していけば良いだけの話。

自分で何でもかんでもきめる必要はない。フリーダムの講師もいろいろ、相談を受けて、学習内容を絞ったり、授業でポイントを整理したりしています。

大事なことは、そういうアドバイザーを近くに持っていること。

その上で家庭がいろいろ決めて行ければ、そうムリが出てくることはない。

我が家らしい受験をしてください。

あてはめ作文のもうひとつの作業

フリーダムオンラインの5年生の国語読解の教材には、「あてはめ作文」が用意されています。

これは、本文の根拠やキーワードを探す力を養うために、本文の要約に空欄が空いている。

それを本文を読みながら埋めていくのです。

ただ、ここで大事な作業をもうひとつしている。

それは、その本文の要約をノートに写す作業です。

え、そんなことが大事なの?と思われるかもしれませんが、案外、今の子どもたちはちゃんと写せない。逆にノートに本文を写すことによって、その中身が理解しやすくなり、逆にキーワードが見つかりやすくなるのです。

それほど、長い文章ではないから、割と簡単に写せるのですが、写すことで、文章が頭の中に入る、というプロセスが最近あまり行われなくなっているので、こういう作業をやってみると、国語の勉強にはプラスに作用します。

最も大切なデータとは

これまで毎月、組み分けテストを受けてきて、結構なデータがたまってきています。

しかし、ともすると偏差値や順位、クラスに目を奪われてしまって「最も肝心なデータ」を見落としている可能性があるかもしれません。

「最も肝心なデータ」とは、つまり「何ができていないのか?」ということです。

毎月、1ヶ月近くの学習を通じて、「できたこと」と「できないこと」が出てきています。

で、すでに一旦すべてのカリキュラムが修了した以上、あとは「できないこと」をいかに「できる」ようにするか、ということが目標になるわけです。ということは、何にスポットライトを当てなければいけないかは、明確でしょう。

「できないこと」です。

それはどこでわかるか、といえば、明らかに過去の組み分けテストが物語っている。

また、子どもたちが間違う癖も、答案には明確に残っているでしょう。

そういうところをまず、データとしてとらえないといけません。

順位や偏差値が気になるのはわかりますが、これら、組み分けテストの本当の目的は「何ができていないのか」を知ることです。

月間のテーマ

細かいto-doを決める前に、まず月間のテーマを決めていくと良いことがあります。

例えば、知識の暗記は集中的にいつやるのか?

時事問題はいつ練習するのか?

過去問はいつ1回目、いつ2回目?

そういうことを、月ごとに決めてみると、その後の勉強が具体的に決まってきます。

やること、目白押し?

だから、整理する必要があるのです。塾は9月以降、さらに通塾日数が増えますから、まずプランニングを先にしておきましょう。

本当に必要なことは何か、軸をしっかりさせておくことが大事です。

高校受験塾の囲い込み

中学受験塾が早期から生徒の囲い込みをしているという話をしていますが、実は、高校受験塾も早期からの囲い込みをしています。

つまり、高校受験塾で小学生のコースがある。

先に英語やったり、算数から数学へ、準備したり、という感じ。ただ、やはり、受験まではまだまだあるので、そうハードではない、ということなのですが、しかし、まあ、どこでも事情はいっしょ。

塾間の競争はあるので、早くから生徒を囲い込みたい、という気持ちはみんな同じですし、やることもそう変わらない。

で、大事なのは、家庭がよく考えることです。

塾はあくまで塾の都合で動いているので、我が家の事情は考慮せず。

それでグイグイ押してくるのは、まあどこでも同じですから、やはり、何が一番子どもに良いか、家庭が考えていくしかないのです。