オンライン塾は自分で勉強する子の塾

オンライン塾は基本的に自分で勉強する子の塾です。

だから、オンライン家庭教師というシステムはあるが、それは補完的な役割でしかない。

土台、毎日先生とやる、などというのはあまりプラスにはならない。自分でどんどんやって、わからないところを先生に聞く、というのが一番効率が良いのです。

ああ、ウチの子はそれはダメだ、と思う方が多いかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか?

やらされているから、やらない子は多い。あるいは、やることが多すぎて終わらないからやらない、だけかもしれません。

ちゃんとやるべき内容をコントロールして、達成感を持たせれば、結構、目的意識がはっきしている子はやります。そしてここがポイントですが、

自分でやるから、効率が上がる」のです。

やらされれば、他のことばかり考えるから、効率は上がっていない。本来自分で勉強する力を持っている子どもたちは多いのですが・・・。

遊ぶ時間

遊ぶ時間は大事です。

子どもたちはいろいろな力が成長しないといけない。だから人と話すことも大事だし、友だちとコミュニケーションをとることも大事。

絵を描いたり、ブロックを組み立てたり、スポーツをしたり。そういう時間の中でいろいろな力が身につくのです。

受験勉強はただ、考える力はつくかもしれないが、それ以外には特にない。

ある意味で言えば、ある分野だけの力しか伸びません。

しかも、学校を出ると、ほとんどもうその力は使わない。いや、ホントにそうでしょう?

だから、遊ぶ時間は大事です。大切にしてあげないといけません。

オンラインだけで合格できる?

と思われるかもしれません。

まあ、塾に簡単に行けるから、そういう発想になるのだと思うのです。

しかし、地方の子の中には、簡単に塾に行けないところもある。しかし、お父さんの転勤でやがて東京に戻ってくる、あるいは、東京の私立にやりたいと考えているご家庭はそういう地域にもいらっしゃいます。

だからオンラインを頼りにしていただけるわけですが、そういうお子さんが過去ちゃんと合格して行くのを考えると、本当にオンラインだけで合格することは可能だと思うのです。

しかし、塾に行けるご家庭はそこはあまり考えないでしょう。

でも、遅い時間に子どもが外に出ることもなく、子どもが受けたい学校の学校別傾向に沿った勉強に特化して、夕食は家族といっしょに食べられて、かつ、組み分けのプレッシャーもない、としたらどうですか?

私はいいことづくめだと思うのです。経済的になることも間違いないので、まあ、みなさんが保守的になっているだけだ、と思っているのですが・・・。

公文は行くべきか?

低学年から計算力を身につけさせたい、ということで割と公文は人気があります。

中学受験生で、公文経験者は結構多いですが、概ね小学校6年生の中身ができるようになったところで、やめるというパターンが多いようです。

まあ、計算が主体ですから、計算練習は家でもできる、とはいうものの、なかなか管理できない、なら、公文に任せるという手はありでしょう。

中学受験に関して言えば、公文推薦というのがあります。

公文の推薦試験に合格すれば、私立中学に推薦が出る、という仕組みで、加点の割合はそれぞれの学校で違いますが、まあ、プラスにはなる。

もちろん、あまり偏差値の高い学校は入っていません。でも、結構助かるときもあるものです。

算数に半分の時間を割いて良い

この時期は勉強時間の半分は算数で良いでしょう。

中学入試は算数が出来る子が有利です。

なぜか?

算数は問題数がある程度限られる。社会のように知っている,知らないだけで決まらない。だから、問題を解くのに時間がかかる。

だから問題数が少ない。ということは1問の配点が大きい。算数1問ミスすると、理科や社会で5問ぐらいできないと、そのミスを回復できないのです。

なので、算数に力を入れることが大事。

満遍なく、なんてやらなくて良い。算数、がんばりましょう。

本を読む習慣

最近の入試は文章が本当に長くなっています。

そして、傍線部のところと解答で抜き出す部分が2ページも離れている、ということもある。

だから、やはり読める力を培っておくことが大事。

小さい時から、本を読む習慣はなるべくつけた方が良いのです。

そういう意味では図書館は便利です。本当にたくさんの児童書が置いてあるので、別に買わなくても充分に読みたいだけ読める。

いかにそれを利用するか、小さい時の経験が大事です。

第一志望の出題傾向で受験準備を絞る

集団塾は全員に同じことをさせる、ということは、当然、すべての学校に向いている、ということです。

以前、大手塾の教務部長と話をしたときも、「全ての学校に対応できるようにする方針」と語っていました。まあ、それはその通りだと思うのですが、しかし、子どもの立場で考えると、それはやはり相等しんどい。

いろいろなことができないといけなくなるし、まあ、志望校によって要らないことも多いのです。

だから、優先順位を第一志望校の出題傾向で絞るのです。

例えば国語。今から第一志望の問題を解きましょう。

どの塾も大方、テキストの問題はどこかの学校の過去問なのです。だから、他の学校の問題を解くくらいなら、第一志望の問題を解いた方が、本人のモチベーションが違ってきます。

というように、考えて行くと、結構やることは絞れるものです。・

中学受験をしたい、と子どもが言い出した時

うちは高校受験と思っていたら、子どもが周りのお子さんの様子を見て「僕も中学受験したい」と言い出すことはあるかもしれません。

でも、塾に行ってみると「今からですか?」みたいな顔をされて、なんか、今ひとつ乗らない感じがするでしょう。

そういう時は、まずオンラインでやってみれば良いのです。

フリーダムもそうですが、結構、いろいろオンラインだけでできるシステムは提供されている。

だからそれを使って、まずやってみることです。

「問題はどこからスタートするか?」という点では、やはり全部のシステムが使える方が良いので、少なくともその学年のものは全部見える方が良いでしょう。

そういうシステムであれば、すぐにやってみることができる。後は本人ががんばれるか、ということになるから、そこから判断していけば良いのではないでしょうか?

英語入試

近年、英語入試を実施する学校が増えてきました。

最高峰は慶應義塾湘南藤沢中等部だそうです。ここは帰国ばかりでなく、国内受験の子も、算数、国語、英語の3教科で受けられるので、英語に自信のある子は受けたいでしょうが、ただ、まあ、募集人数が少ないので、なかなか厳しいでしょう。

各私立中学は、大学受験のときに英語ができる子の合格率が高いことから、英語のできる子を採りたいと思っているところはあり、それが帰国入試に反映してきました。

が、近年、帰国ばかりではなく、国内で学習して英検2級、1級クラスの小学生も出てきており、そうなると英語入試のニーズは出てくるので、今後もさらに英語入試は増えていくでしょう。

中学受験塾に早く行くより、英語をやらせたい、というのは一理あり、またそれが受験のときに役立つ場合もこれから出てくるのではないでしょうか?

理科計算にはいらないことも多い

例えば、滑車の問題は、いろいろなパターンがあって、組み合わせ滑車とか出てくるといろいろ複雑な問題を作ることができる。

理科の先生で好きな人は、ホワイトボード一杯に左から始まって、いろいろな組み合わせ滑車を組み立てて問題を作ったりします。

まあ、気持ちはわかるが、こんな問題はまず出ない。

で、理科の先生はやはり教えたいのです。こうやれば小学生にもわかる、ということを言いたい。

が、私は出ないものはやらなくて良い、と思っています。

だから理科を教えていても、子どもの志望校によって「あ、これはやらなくてよい」と外してしまいます。

だった時間の無駄だから。難しいから理解するのにも時間がかかるが、まず出ないのなら、それはマニアなだけでしょう。

なので、まずは基本に徹する。そして、自分の志望校の過去問を見ながら。どこまで応用レベルを上げるか、考えてみてください。

まあ、多くの場合は、いらないでしょう。