中学受験も、オンラインでかなりできる時代になってきました。
塾に行かなくても授業は見られるし、教材も届くし、質問もできる。以前に比べれば、家庭で受験勉強を進める条件はかなり整ってきたと思います。
ただ、ここでひとつ大事なことがあります。
オンラインでできる、ということと、子どもが自分で勉強できる、ということは同じではない、ということです。
仕組みが整えば自然に勉強するかというと、そう簡単ではありません。やはり最後は、本人が机に向かい、問題を読み、考え、やり直しをしていかないといけない。
受験ですから、当たり前といえば当たり前です。入試会場に親は入れないし、横で塾の先生が指示を出してくれるわけでもない。
だから、オンラインで勉強するにしても、早い段階から「自立」にトライしていく必要があるのです。
ここでいう自立は、最初から全部一人でやる、という意味ではありません。そんなことは小学生には無理です。
そうではなくて、少しずつ自分で判断する範囲を広げていく、ということです。
今日は何をやるのか。
どこでつまずいたのか。
間違えた問題をどう直すのか。
次に何を優先するのか。
そういうことを、少しずつ自分で考えるようにしていく。
最初は親が一緒に考えればいいのです。しかし、ずっと親が全部決めてしまうと、子どもは「言われたことをやる」だけになりやすい。
それで回っている間はいいのですが、成績が落ちたり、予定が崩れたりすると、急に動けなくなることがあります。自分で立て直す経験が足りないからです。
オンライン学習の良さは、実はここにもあります。
塾の時間割に全部を預けるのではなく、家庭の中で学習を組み立てる部分がある。だからこそ、子どもが自分で考える余地が生まれるのです。
もちろん、親の助けは必要です。中学受験は親子の受験と言われるくらいですから、全部を本人任せにするわけにはいかない。
しかし、ずっと親が前に出続けるのではなく、少しずつ後ろに下がっていく。その過程を意識して作っていくことが、オンラインで受験勉強を進める上では特に大事だと思います。
便利な仕組みが増えたからこそ、最後に問われるのは本人の力です。だから、早くから自立にトライする。
その方が、受験のためにも、その先のためにも、意味があるのではないでしょうか。