といって自分で勝手に勉強を進めて、1週間分の内容を終わらせると、好きなゲームや読書、あるいは遊びに時間を費やす、そんな子が私が描くイメージです。
今は正規、非正規の差ができているから、お父さん、お母さんは何とか良い会社の正社員になってほしいと思っているそうです。
だから大学も就職予備校みたいなところがある。
今の大学生はまじめに勉強して、優秀な成績をとることが大事になっているのでしょう。それはある意味何とかレールに乗りたい、ということなのでしょうが、ある有名な経営者の方が
「もはや日本にレールはない」
と言っておられました。日本は人口がどんどん減るし、高齢化も進む。日本人だけでやろうというのは競争力が低下するもとなので、いろいろな人材を企業は雇わないといけない。日本人ばかりを雇うようになるとは限りません。だから人間力を本当は鍛えないといけないところがある。そのために大事なのは遊びです。
いろんな遊びをした上で、自分は何が面白いか、何に興味があるのか、だんだんわかってくることが必要ですが、今の小学生にその時間が無くなりつつあるのは非常に良くない。
それはなぜそうかというと、塾に競争させられているからです。
小学校3年生や4年生ぐらいから、塾のテストで順位付けされている。お父さんもお母さんももっと良い順位にならないとレールに乗れない、という危機感があるから、必死になっているのですが、すでにレールがないとすると、実は大事な時間を浪費させられている可能性があるのです。
勉強することは大事です。それは入学試験がある以上そうなのだけれど、そこはうまくやらないといけない。
競争させられることなく、自分の好きなことを没頭するために、「さっさとやるべきことを終わらせる」のであれば、それが一番効率的な時間の使い方ということになるのではないでしょうか。
最後の2年間で、ちゃんとできるようになっていればいいわけで、それまでの時間を大事にする、ということはこれからの人材を育てるのに必要なことだと思います。