家庭がコントロールできる受験方法を考える

6年生の2学期になったら、一気に授業が増えて、かつ、授業料も一括払い、という話を良く聞きます。

本当は毎月の月謝でも良いはずなのに、と思いますが、まあ、いずれにしてもそうなると家庭ではコントロールできなくなる。

ただ、引き落としされていく感じ。

で、そろそろそういうやり方に訣別した方が良いのではないかと思うのです。

中学受験は、学校が進学にほぼ関わることがありません。これは高校受験や大学受験と大きく違うところ。だから、どうしても塾主導になり、塾の論理がまかり通りやすい。

先の授業料一括もまさにその塾の論理でしかないのです。

小学生ですから、いろいろな無理はできないし、無理をさせればそれなりに問題が出てくる。体調もそうだし、精神面でもそうでしょう。土台、毎月学校の友だちと、クラスが上がった、落ちたの話になるのも大変。

なので、私は家庭でできる受験対策にどんどん切り替えて行くべきだと思っています。

特にここのところ少子化と、塾の囲い込み競争で早期通塾がスタンダードになりつつある。本当は塾の先生もこれはおかしいと思っていても、全体のシステムがそうなるとなかなかNOとは言えないところがあるのです。そうなるともう家庭が頑張るしかない。

しかし一方でいろいろな方法はあります。

例えばWEB学習は私共だけではなく、いくつかの塾がやっていますし、通信教育もある。

さらに参考書や問題集にいたっては、かなりの数が出版されています。大学受験では、教えない塾が生まれていますが、これは参考書と問題集を使って、塾で勉強するというスタイル。もちろん中学受験もこれで可能ですが、やはりそこは小学生。お父さん、お母さんの手助けはやはり必要でしょう。

塾をすべてNOという必要はありませんが、しかし、どうしてもコントロールされる側になってしまうので、家庭主導の学習スタイルを実行するのもひとつのやり方です。

お父さん、お母さんが忙しいので、塾に依存する、というのもわからなくはないけれど、子どもたちと一緒に勉強できる貴重な時期ですから、ぜひ大切にしてください。