第5回 中学校を説明する

子どもたちは小学校のことはだいたい分かっています。

しかし、中学や高校のことは知らないし、もしかすると義務教育という意味もわかっていないかもしれない。

中学までは義務教育ですから、入試を受けることなく、中学はだれでも行けます。

しかしその次の高校は義務教育ではないので、行きたいと思う人が入試を受けて入ることになる。

それは大学も同じです。

年齢が上がるにつれて、勉強は難しく、専門的になっていくわけで、大学を出れば、仕事を始める人が多い。

では、どういう道筋で大学に行くのか?ということを、子どもたちに教えなければならないのです。

これがわかってもらえないと、中学受験のモチベーションはできません。

また、学校にもいろいろある。

男子校があり、女子校があり、共学校がある。

私立があり、公立や国立がある。

受験校があり、大学附属校がある。

そういう違いも全部説明しないといけない、のです。

塾の最初の授業でそういう説明をしている先生もいますが、時間に限りがあるし、さらにはやらないといけないところは当然あるので、なかなかまとまって時間がとれている塾は少ないでしょう。

だからその分、競争させてお尻を叩くわけですが、しかし、それでは子どもたちの本当のモチベーションは生まれません。