ロークラスを脱する方法(1)

すでに1年、ないし2年、塾に通って新年度を迎えて子どもたちが多いでしょう。

で、クラス分けがある場合、ここのところロークラスから脱せない、という話を良く聞きます。で、そういうお子さんがこれからどういう学習方法をとればいいのか、これから数回に分けてお話をしていきたいと思います。

そういうお子さんを預かると、まず最初に組み分け試験の算数の問題用紙を見せてもらうことにしています。

見てみると、まずは汚い。

筆算も式も図も書きなぐっているかのような状態。これでは自分でどこに何を書いたかもわからないだろうなあ、と思われる問題用紙。

実際に答えは正しく出ていたのに、自分で写し間違えた、ということもよくあります。

こういうお子さんはまず、ここを鍛えなおす。

問題用紙には十分は空欄が用意されていることがほとんどなので、そこにきれいに書けば、空欄が足りなくなることはまずない。

書きなぐるから、スペースが足りなくなる、のです。

これはなるべく早く直す。しかし、なかなか直りません。なぜなら、試験では急いでいるから。だから最初から、問題を捨てさせることもやります。最後の2問は解かなくていい。全部解けなくてもいいから、きれいに書いてくる、これがなかなかできないので、苦労しますが、しかし、入試までに直らないとまず合格は望めないので、ここは徹底的に直します。

もうひとつのパターンはまるで何も書いていない問題用紙。

つまりわからないことが多すぎるケースです。基本も何もわかっていない。

この場合はいったん塾を抜けることも考えます。塾のペースに合わせていたら基礎をやり直す時間がないからです。塾をやめてWEBワークスで基礎をやり直す。わかる、わからないをチェックして、わからないところは繰り返します。ただ、基礎に限る。

基礎ができるようになるまでは、それ以外のことはやらない。それぐらいの覚悟で基礎をやり直せば、かなりのお子さんが基礎力を身に付けることができるのです。

基礎が身につけば、逆に応用力を付けることも難しくなくなる。なぜなら応用問題はいくつかの基礎の組み合わせになるからです。

ひとつひとつのパーツがわかれば、あとは組み合わせるので、だんだんコツがつかめてくる。

ここまで来たら、また塾に戻してもいいでしょう。十分に戦えるようになっているからです。

なので、まずはお子さんの算数の問題用紙を確認してみてください。