早い時期からの過度な競争は危険

日本の中学受験の世界というのは、昔から競争させるのが当たり前、みたいなことになってきています。

スタートがテスト会だったのもあるのですが、これは塾に行かない代わりに、その1週間の勉強を試す、ということで行われてきたのですが、今はどちらかといえば競争させるためにいろいろなシステムが作られている。

しかも、それが随分早くから始まるようになってしまったので、子どもたちの消耗は本当に激しくなっています。

塾は、子どもたちを競争させることによって、親が競争することを知っています。

だから、早くから囲い込んで、競争を促す。その結果として上位生に対する学習を強化して合格実績をつくるわけですが、しかし、そこからこぼれていった子どもたちは多数いる。

ここが今、一番厄介な問題なのです。

子どもたちのストレスが大きく、親も疲弊する。だから中学受験を撤退する、という話を頻繁に聞くようになりました。

過度な刺激が多すぎる今、早くからここに入るのはあまりプラスにはならない。

むしろそことは距離を置いて、マイペースで5年生までいくことの方が、プラスは大きいのです。