第1回 どんな学校に行きたい?

子どもたちは、あまり学校のイメージを持っていません。

お兄さん、お姉さんがすでに私立に通っていれば、それなりに情報が得られるし、文化祭などにも行けるでしょうが、そういう経験の無い子にとっては、学校といえば小学校しか知らない。

ですから、志望校を決めよう、と思っても、なかなか決まりませんし、そこに入りたいという気持ちが湧かない以上、中学受験の勉強には身が入りません。

そこで、まずは中学校というイメージを創って行かなければなりません。

小学校と中学校に違いは?

1)先生が各教科違う。
2)部活がある。
3)中間試験、期末試験があるので。それに向けて勉強する。
4)勉強がやや難しくなる。
5)高校は義務教育ではないので、高校に進学するための準備が必要。

5)からスタートしているご家庭が多いと思うのです。公立に行けば9教科がんばらないといけないとか、内申があるから高校受験は厳しいとか。しかし、私立の高校受験は3教科ですから、実は中学受験より負担が少なかったりする。もちろん、私立ばかりを受けるというわけにはいかないでしょうが・・・。

なので、まずは2)から入るべきだと思うのです。

で、ここで習い事やスポーツがない子には、あまりインパクトがない。しかし、部活がないと公立、私立を問わず、なかなか学校生活がふくらんでいきません。

逆に今やっているスポーツや習い事、あるいはやっていなくても興味があること、があれば、そこから膨らますことができます。

子どもたちにとって、受験勉強は大変ですから、それを克服するための大きな夢がないといけません。

その夢をまず創っていくことが、自立合格のスタートになります。