偏差値が高くて悪い学校

学校を見る場合、どうしてもやはり最初に目につくのは偏差値でしょう。

80%合格偏差値はいろいろな塾で発表されてはいるものの、まずはそれを見て志望校を考えることが多いかもしれません。しかし、学校選びはそれだけでは当然決まりません。

私はよく「偏差値が高くて悪い学校」という話をします。

悪い学校とは何か?

子どもとスクールカラーが合わない学校のことです。

偏差値が高くても、その学校のスクールカラーが合わなければ子どもにとって楽しい6年間ではなくなります。その分、自分の力を伸ばす機会も失われる。自分はみんなと違うから、みたいな疎外感を持って6年間を過ごすことくらい、つらいことはありません。

その結果として不登校になったり、引きこもったりすることも考えられる。

ですから、偏差値よりもスクールカラーがお子さんに合うかどうかを考えてみることが大事なのです。

例えば管理型の学校。

成績や宿題をハードに管理されると、それだけで勉強が嫌いになる子が少なくありません。本当は充分にやれるのに、反抗する気持ちが強くなってやらなくなる、という場合も当然あるのです。

ですから、お子さんがその学校の雰囲気になじめるかどうかをまずしっかり確かめるべきでしょう。

大事なのは親の感覚です。我が子に合うかどうか、というのはお父さん、お母さんが一番良くわかります。

「この学校に行ったら、きっと楽しいだろうなあ。」とお父さん、お母さんが思えば、それは本当に良い学校に巡り合った、ということになるでしょう。

偏差値は上げればいいので、まず子どもに合う学校はどこだろうか?ということをしっかり学校選びの中心に置いて考えてみてください。