学校別傾向を調べるー新年度の計画を立てる1(6年生) 

フリーダムオンラインは、最初の1年間で基礎を固め、2年目に学校別対策をスタートさせ、応用力を鍛えていきます。

中学受験は、それぞれの学校が問題を作る独自入試ですから、出題傾向や形式に大いに違いがあります。

例えば算数で見ると、すべて答えのみで解答する形式、数問を記述で答える形式、全問を記述で答える形式と3つのパターンに分かれます。

全問が答えのみ、というのは、割と数が多いのですが、これは採点後すぐに合格発表をしたいという思惑があるからです。逆に全問を記述で答えるというのは、やはり受験生の答案をじっくり見ますから、即日の合格発表はほぼできません。が、その分、部分採点があるので、できなくても結構点数が取れている場合もあるのです。

数問を記述で答える場合でも、採点には2つの方式があります。

1つは全問記述と同じように、解答を丹念に読み解くという方法と、答えが合っていたら○、間違っていたら記述を見て拾える部分があるかを確認する方法とに分かれます。

基本的には採点速度の関係から後者が選択される学校が多いのですが、しかし、これらの出題形式へ対応するためには、やり方は当然変わってきます。

答えだけの学校でも、式を書いて問題を解き進める方が確実性が高いのですが、しかし、式は自分が分かれば良い。筆算にしても人に見せる必要はなく、自分が確認出来れば良いのです。

一方全問記述の場合は、やはり解き方を説明するスタンスは必要なので、これは書き方の練習からスタートさせないといけないところがあります。

だから、志望校によって対策はまるっきり違うのです。

ですから、まずは学校別の出題傾向を調べるところからスタートするべきです。

できれば、お父さん、お母さんが志望校の過去問をまず解いてみる、と良いでしょう。できる、できないは問題でなく、こういう問題ができるようになるにはどうすればいいか、を考える必要があるのです。

いろいろな塾の情報紙やサイトで各校の出題分析がありますが、やはり解いてみるのが一番。問題用紙や解答用紙をみながら、どうやって合格点をとればいいか、という戦略を練らないといけません。

少なくとも第一志望から第三志望までは、出題傾向をまず調べるところからスタートしましょう。

成績が上がったら考える、はダメです。

あくまで狙う。ここに合格させたいから中学受験をするんだ、ぐらいの気持ちで、まずは戦略を考えましょう。