どんな学校がある?

本来、中学受験をするかどうか、というのは「入れたい学校があるかどうか」からスタートすべきです。

子どもたちの準備ばかりが先行する傾向にありますが、本当は「この学校に入れたい」という学校があるべきなのです。

これは親だけでなく子どももそういう気持ちになっていることが大事。ただ、そんなことが小学校2年生からわかるか?と言われれば当然そうではないでしょう。

早くても4年生にぐらいになって、どんな学校がいい?という話ができてくるのではないでしょうか。

だからそれまでは親がしっかり調べていく必要があります。

私立中学は学校法人が運営しますが、この学校法人の背景はいろいろあります。ただ多いのはやはり宗教関係。次が企業グループ関連。そして個人の教育家と続きます。結構学校法人は同族企業のようなスタイルになっているところが多いのです。

でそういう背景がありますから、まず宗教的な問題はクリアしておく必要があるでしょう。

例えばクリスチャンの方が仏教の学校に入れるか?と言えば、違うといえば違うので、その辺はしっかり調べておく必要があります。今問題になっているような宗教法人が学校を作っているわけではありませんが、やはりそれぞれ布教という目的があって作っているところはあるので、聖書の時間があったり、座禅の時間があったりします。この辺も子どもたちが馴染んでいないで難しい面があるでしょう。

さて、次は受験校と大学付属校です。
6年一貫で大学受験の準備をする学校と、系列の大学に推薦される学校に分かれますが、大学付属校の中にも完全推薦と部分推薦があります。完全推薦の場合は、成績がクリアできれば全員が系列大学に推薦されるもの。部分推薦は定員が決まっていて、その人数だけ推薦されるというもの。残りの生徒は他校を含めて大学受験をしなければなりません。

近年、大学受験は推薦入学が増えてきて、すでに推薦で合格している生徒が半分を超えています。したがって受験校の中でも推薦枠を使って推薦で大学に進んでいる子もいるので、その辺が大学付属校と微妙に重なる部分があります。

次の分類が共学校と男子・女子校。
昔は女子校が非常に多かったのですが、今は共学校に変わった学校が増えました。男子・女子校はかなり減少しています。
中学1年生はどうしても女子の方が精神年齢が高いので、共学校の場合は女子が強い傾向が出てきます。なので男の子は男子校の方が良い、と強調する男子校の先生もおられますが、人気はやはり共学校にあります。

その他学校の中身としては、海外留学や部活動、学校設備、特別活動などそれぞれの学校に特徴があるので、やはり細かく調べておく必要があるでしょう。

毎年学校案内が出版されていますが、これも良い参考資料になると思います。