授業動画には視聴済みの印がついているのに、演習を始めると鉛筆が止まることがあります。見終えたことと、ひとりで解けることは別です。説明を聞いている間は先生の筋道についていけても、問題を前にすると、その筋道を自分でたどらなければなりません。
たとえば算数の例題を見たあと、「なぜこの式になるの?」と聞かれて言葉が出ない。あるいは、例題を閉じると一手目が書けない。そこで子ども自身が「ここは説明できない」と気づけば、戻る場所が見つかります。
動画なら、その場で止めて考えたり、式が出てくる少し前まで戻したりできます。話が速ければ再生速度を下げ、理解できている部分は速めてもよいでしょう。見直したあと、自分の言葉で短く説明するか、例題を見ずに最初の式だけ書いてみると、曖昧な点がはっきりします。
学習履歴にも手がかりは残ります。同じ箇所を何度も再生している、途中で止まっている、視聴後の演習に移れていない。履歴は管理のためだけでなく、自分がどこで困ったかを見返す材料になります。
全部を最初から見直す必要はありません。手が止まった一か所に戻り、再生の仕方を変えて確かめる。そうやって自分で進み方を修正できれば、視聴済みの印より確かな学習になります。