「塾に行きたくない」と子どもが言い出すことがあります。すぐに受験への意欲が下がったと考える必要はありません。塾の授業と宿題を終えても、自分が解き直したい問題に手をつけられない。それで家で勉強したいと思う子もいるのです。
集団授業は全体の進度で進みます。しっかり取り組んでいる子に合わせるのは当然ですが、その内容が、今の本人に必要な勉強と同じとは限りません。自分の課題が見えてくれば、決められた予定をこなすだけでは足りないと感じるでしょう。
これは困った変化ではありません。「ここを何とかしないと」と本人が考え始めたということです。まず、家で何をやりたいのかを聞いてください。その答えが具体的なら、塾へ戻すことだけを急がなくてよいのです。
もちろん、家にいれば勉強が進むわけではありません。何を残し、何を減らすかは家庭で考えます。取り組む教材と範囲を本人と決め、無理のない予定と、わからないときに質問できる先を用意する。子どもが自分で進めるには、そういう段取りが要ります。
塾をすぐにやめるという話でもありません。通う回数や受ける授業を調整する方法もあります。子どもの「行きたくない」の中身を確かめ、本人が必要だと考えた勉強に時間を渡してください。