オンライン塾とかWEB塾とか、呼び方はいろいろですが、基本的に塾に行かずにWEBを使って自宅で勉強するスタイルということができるでしょう。
勉強のやり方としてはオリジナルのカリキュラムや教材を使って、動画受業で勉強するやり方。
もうひとつがZOOMなどのテレビ会議システムを使って、個別指導を受けるやり方。
あとは集団受業のWEB中継がありますが、これは集団塾のフォロー形態なので、自宅で完遂するわけではないので、純粋なオンライン塾とは言えないでしょう。
で、テレビ会議システムの個別指導は、既存の集合塾のフォローをしている、という形態がかなりあります。これは、個別指導に通わなくても良い、家庭教師の先生が家に来なくてもすむ、ということなのですが、基本は集団塾に通っていて、そのフォローをオンライン個別で行っているということなので、これも実は自宅で完遂するわけではありません。
しかし、コロナ禍で、通塾に支障が出たり、あるいは直前期で塾に行くのも感染の可能性があるので控えたい、というニーズでここまで増えてきていると思います。
が、本当の意味でのオンライン塾は、「自学自習できる力を鍛える」ことができることにあります。
その分、時間が自由になったり、住む場所にとらわれることはなくなります。習い事やスポーツをあきらめる必要もなくなるし、地方の子で、周りに中学受験塾がない場合でも、お父さんの転勤でやがて首都圏に帰ってくることがわかっている場合、受験勉強をしたいと思うでしょうが、そういう場合も可能になる。
ただ、子どもたちが自分で勉強しないとなかなか進まない。
しかし、これは逆説的に考えると、本来自分で勉強しない子はやはり合格しにくいことは間違いない。
だったら、時間や場所にとらわれずにオンラインで勉強を進める方が効率的な場合が多いのです。
首都圏では通塾の学齢がどんどん下がってきていますが、本来は2年間で充分に準備ができるものなので、むしろオンライン塾で自分で勉強する力を鍛えてもらいたいと思います。
3年生からでないと間に合わないとか、そういう話は最近よく聞きますが、学齢的にある程度大きくならないと受験勉強はできないところもあり、やはり短期集中で準備する方が入学後にも自分で勉強する力を活かせるから、さらに活躍の幅が広がっていくでしょう。