いろいろな受験がある

基本的に、各地域とも私立中学の入試解禁日というのは決まっています。

しかし、帰国子女受験はそこから外れる。というのは、まあ、全部の学校に帰国枠があるわけではないので、先にやってもいいだろう、ということなのですが、しかし、最近ちょっと話が変わってきた。

つまり帰国でなくても英語ができれば、帰国受験と同じ試験を受けても良い学校が出てきたのです。

これはこれから、増えるかなあという気もします。帰国ではないが、結構英語できる子が増えていますから、これで合格できるなら、それはそれで良いわけですね。

同じように地方からの受験というのもある。

これは全国を股にかけて、北は北海道から、南は鹿児島まで、寮のある学校を受験していく。

基本的には地方の子どもたちが、首都圏の私立中高生に医学部受験で負けないように、寮のある学校を受けていき、やがて医学部をめざすというものです。

これとは逆に、いろいろな障害があって、高校受験が厳しい層の受験もある。なるべく中学で入れれば、という試験ですが、これもまたいろいろやり方を考えて行かないといけないところがあります。

それぞれの子どもたちが、それぞれの事情に合わせて、自分の将来のために中学受験をする、ということなので、私共もできる限りお手伝いしていきたいと思っています。

第5回 中学校を説明する

子どもたちは小学校のことはだいたい分かっています。

しかし、中学や高校のことは知らないし、もしかすると義務教育という意味もわかっていないかもしれない。

中学までは義務教育ですから、入試を受けることなく、中学はだれでも行けます。

しかしその次の高校は義務教育ではないので、行きたいと思う人が入試を受けて入ることになる。

それは大学も同じです。

年齢が上がるにつれて、勉強は難しく、専門的になっていくわけで、大学を出れば、仕事を始める人が多い。

では、どういう道筋で大学に行くのか?ということを、子どもたちに教えなければならないのです。

これがわかってもらえないと、中学受験のモチベーションはできません。

また、学校にもいろいろある。

男子校があり、女子校があり、共学校がある。

私立があり、公立や国立がある。

受験校があり、大学附属校がある。

そういう違いも全部説明しないといけない、のです。

塾の最初の授業でそういう説明をしている先生もいますが、時間に限りがあるし、さらにはやらないといけないところは当然あるので、なかなかまとまって時間がとれている塾は少ないでしょう。

だからその分、競争させてお尻を叩くわけですが、しかし、それでは子どもたちの本当のモチベーションは生まれません。

5年生以下は楽しい冬休みにしましょう

6年生はいよいよ、入試です。

しかし、5年生はまだ、あと1年あるし、それ以下の学年は、そんなに慌てることもない。

冬休みに入りましたが、冬期講習も割とすぐに切り上げられるでしょう。

冬は6年生がメインだから、まあ、それでいいのです。

だから、5年生以下は楽しい冬休みにしてください。

小学生のお正月が、ゆっくりできるのはやはり小学校5年生までですから・・・。

大谷選手のようになれるわけではないし・・・

というので、スポーツや習い事をあまり考えずに止めてしまっているご家庭があるかもしれません。

しかし、スポーツや習い事は練習をして、身につける過程を知る一番の方法なのです。

これは、ある意味勉強にも通じるし、これから先、「自分で力をつけなければいけない場面」で、「ちゃんと力がつく方法」を知っているということなのです。

だから、とても大事。

リフティングは練習しないとできるようにならないし、キャッチボールも同じこと。

そういう意味では、スポーツや習い事から「練習を学ぶ」ということができるのです。

なので、簡単に止めさせてはいけない。

できるなら、なるべく長くできるようにしていってほしいと思います。

子どもの夢を否定しない

まだ小学生ですからたくさん夢を持っています。

またいろいろなことができると思っている。

Jリーガにもお医者さんにも、パイロットにもいろいろなれるでしょう。

また途中でいろいろ変わるかも知れませんが、ただ、そういう気持ちをへし折ってはいけない

これからいろいろ限界を感じることが出てくると思うのですが、それでも本人が「できそうだ」と思わせていくことが大事。

そうすれば、いつでもいろいろなことに挑戦する気概を育てることができるのです。

挑戦しよう、やってみよう、という気持ちがないと何事も始まりません。

だから、そういう気持ちを常に持てるように応援していくことが大事。

中学受験だってまだまだ。

目標をしっかり持ってがんばっていきましょう。

できることを増やすと自信が増す

お手伝いも実は、自信を増すひとつの練習です。

これまでお母さんがしてくれたことを、自分でできるようになる、というのは、ある意味自立のスタートでもあります。

同様に、スポーツや習い事でできることが増えると、これも自信になる。

その自信が次の意欲に繋がります。

子どもは、根拠のない自信が得意ですが、それでも自分ができた、ということがひとつの実績になって、それが次の意欲に結びつく。

だから、勉強だけ、ではなく、いろいろなことをやっていることで、その自信が湧いてくるのです。

小さい時はそのチャンスなので、いろいろなことをさせてみる、チャレンジしてみる機会を多くすることが大切です。

消耗戦は避けよう

大手の集合塾では、クラス分けのシステムがほぼすべての塾で採用されているでしょう。

毎月の組み分けテストを重ねて順位を決め、クラスを振り分けていく。上位クラスは名前を変えて、「~に入らないと御三家にはいけない」みたいな不文律があったりするわけで、親子ともにそれに向けてがんばっているわけですが、しかし、6年生にもなると、だいたいランクが決まってくる。

そして、そこまでの間に本当にもうくたびれてしまって、やる気が出ない子どもたちも増えてくるのです。勝ち残ればいいのだけれど、勝ち残れないとかえって意欲がそがれてしまう。

本当のことを言えば、そういう偏差値を出して力を試すのは6年生の後半だけでいいのです。カリキュラムをすべて習った後、何が出るかわからない試験でないと、力試しにはならない。かつ、そこでどのくらいの力を出せるのか、いろいろなことを試しながら力を上げていけばよいのであって、生徒のデータで言えば、最初が45、最後が63というのもありました。

これは前半で疲れていないから、ここまで伸びるところがあって、勝ち残りシステムを経験していないから、自分の成長も期待できるところがある。しかし長いこと停滞してしまうとそこも信じられなくなる。

「どうせ、だめだし」みたいなことになってしまうのは、本当はもったいないところではあるのです。特に最後は締め切り効果があって、よく伸びる時期なのですから。

勝ち残りシステムで勝ち残れば、もちろん合格に近づくことはその通りでしょう。

しかし、それ以外に山の登り方がないのか、といえばそんなことはない。むしろいろいろなロスを考えてみると、もっと効率の良い登り方があるのです。

今のお子さんの状況をよく考えてみてください。この先さらに大きな変化が望めるのか、大きな分かれ目にさしかかっていると思います。

子どもの役割

お手伝いをすることは、子どもの能力を高めます。

最近、たまに出題されることがある生活の知恵。

例えば、リサイクルの知識は、ただ受験の暗記すべき知識ではなく、お手伝いをして分別することから学ぶべきなのです。

そうしないと知識が活きない。

5年生や6年生になれば、当然のことながら、我が家のために担う役割があるべきです。

自分の部屋の掃除や洗濯物の整頓はもちろん、お風呂の掃除やゴミ捨てなど、いろいろできることがあるでしょう。

近年お母さんが働いている家庭は75%を超えているので、それなりにしっかり手伝ってもらいましょう。

その方が子どもたちの将来に絶対に役立ちますから。