中学受験の内容は、小学校の勉強からは大きくかけ離れます。
小学校の勉強では差がつかないので、「小学生でもできる」という視点のもとで問題が作られ、およそ学校の課程で言えば中学2年生ぐらいまでの範囲で出題されます。
だから、それ専門のカリキュラムや教材が必要です。
ただ、通塾しなくても当然中学受験はできるし、合格することも可能です。
先日ある記事を見ていたら、2割ぐらいが塾なし、という話が出てきて、さすがにそれは多すぎるかなあと思っていたのですが、(だからといって根拠となるデータもないのですが)、経験的には1割程度の受験生がそれに該当するのではないかと思います。
学校によっても違うでしょうが、しかし、可能か、不可能かといえば可能。
むしろ、今の過熱期は通塾する時期をなるべく短くした方が、本人や家族のストレスが少なくて良いと思うのです。
最近の塾は早くから生徒を囲い込みたいので、カリキュラムを前倒しにします。しかし、最初のうちはそれほど難しいことをやるわけではないので、子どもたちも飽きる。そこで競争させるのです。で、組み分けをしたり、座席を成績で決めたりするから、当然子どもたちや親にもストレスがかかる。
この状況はやはり避けた方が良いのです。
元々受験勉強はパーソナルなもので、先生を雇って個別に行うのがヨーロッパの貴族社会では一般的でした。しかし、その裾野が広がるにつれて、集団授業が行われるようになってきたのですが、今は教材もいろいろあるので、充分にパーソナルに進めることができます。
ただ、家でやるのにはお父さん、お母さんに負担がかかるのは事実。ただ、その負担が子どもの負担を軽減する、ということでもあるので、その方法をこれからもずっとお話ししていこうと思っています。