試験のたびに、あとから見ると「わかっていたのに」というミスが出ることがあります。
これは、決して珍しいことではありません。特に中学受験の勉強では、問題の量も多く、時間にも追われるので、どうしても読み落としや計算ミスは起こります。
ただ、ミスを完全になくそうとするよりも、「自分はどこで間違えやすいか」を少しずつわかっていくことが大事です。
よくあるのは、まず設問の読み落としです。「整数で答えなさい」「小数第1位まで」など、最後の条件を見落としてしまう。答えは出ているのに、求められた形になっていない、ということがあります。
また、文章題では「合計」「差」「平均」などの言葉を早く決めつけてしまうこともあります。図形でも、どこの長さや面積を求めているのかを取り違えることがあります。
計算では、桁のずれや写し間違いが多いでしょう。途中では合っていたのに、最後に答えを書くところで違ってしまうこともあります。
だから、見直しをするときは、全部をもう一度解き直す必要はありません。まず「何を求める問題だったか」を見る。次に、答えの単位や桁を見る。そして最後に、計算の大事なところだけを確認する。この順番で十分です。
特に大事なのは、答えを書いたあとに、もう一度設問を見ることです。「この答えで、問題の聞いていることに答えているか」と確認するだけでも、かなりミスは減ります。
ミスをしたときも、ただ「気をつけよう」で終わらせない方が良いでしょう。問題番号と、どんなミスだったかを一言だけ書いておく。読み落としなのか、計算なのか、単位なのか。それがわかると、次に注意する場所がはっきりします。
ミスを防ぐ力は、一度に身につくものではありません。けれど、自分の間違い方に気づけるようになると、少しずつ点数は安定していきます。
まずは次の練習で、「答えを書く前に、設問をもう一度見る」。これだけを意識してみてください。小さな確認の積み重ねが、結果として大きな差になります。