家庭が学習方法を子どもに合わせて選択すれば良い

この受験で、6年生前半までは通信教育だけ、その後、塾の学校別だけに通ったご家庭があります。

あるいは、ずっと最後まで個別指導だけで受験準備をされたご家庭もあります。

みなさん、何となく塾に行かなければと思わされているところはあるかもしれませんが、コロナ以降、いろいろな学習方法を組み合わせて、がんばってきている子どもたちが増えました。

個別指導はオンラインもあるし、教室もありますが、いずれにしても、我が子の課題を考えながら、その解決方法を家庭が組み立ててきたのです。

むしろそうすることによって、いろいろな学習方法の良いとこ取りができる。

塾に通わなければならない、とは思わないでください。

山の登り方は本当にいろいろありますから。

子どもとゲームをやってみる

子どもがゲームをやっているのを、快く思っていない親は多いのではないかと思うのですが・・・。

しかし、私はやってみて、これはやはりよく出来ていると思います。

もう、そんなにうまくはならないですが、しかし、画像はキレイだし、ストーリーも豊富だし、プレーヤーの心をくすぐるようにいろいろな仕掛けができている。

なので、ぜひ子どもたちといっしょに、ゲームをやってみてください。

子どもたちは割と、みんなでゲームをやるというのに慣れています。

ひとりがやっているのを、他に子どもたちはただ見ているだけなのに、それでも一緒にいて面白いのです。

だからそれに親も参加してみると、子どもの気持ちが分かるかもしれない。

そして、そこから、何をどう組み立てていくか、考えていきましょう。

何でも禁止すれば良い、というものではないのです。

第8回 行きたい学校があるから頑張る

■ 中学受験の基本は「行きたい学校があるからがんばる」です。

■ もちろん、志望校が決まるのと勉強をスタートするのでは、時期的な逆転もあるでしょう。でも、やはり最終的に行きたい学校があるからがんばるのであって、それができない時期は当然そうがんばるわけではないのです。

■ 親はそれでもお尻を叩きたいところではあるでしょうが、実際はそんなに力が入るわけではない。

■ で、それで良いのです。その分、余裕があった方が良い。

■ そして、行きたい学校ができたら、それはもう頑張ってもらいたい。

■ その期間が2年なのか、1年なのかわかりませんが、それでも行きたいからがんばる、というのがないと、なかなか力はつきません。

両親一緒になって中学受験をがんばると、子どもの逃げ場がなくなる

昔は、お父さんがそこまで受験に力を入れることはなく。お母さんの仕事、みたいな感じでした。

しかし、今は、お父さんが保護者会に出られることも多いし、面談もお父さん、という場合が少なくないので、ご両親揃って受験をがんばっているご家庭が多いと思います。

一方、まだワンオペというご家庭もあるかもしれません。

で、それなりにご両親ががんばるのは良いと思うのですが、両親とも必死、ということになると、子どもの逃げ場がなくなるところがある。

昔のお父さんは「俺の頃は、そんなに勉強しなかった」などとうそぶいて、顰蹙を買ったものですが、その分子どもたちはほっとしていたところはあるのです。

なので、どこかで子どもの逃げ場は作っておかないといけない。

どちらでも良いから、まあ、別に大丈夫よ、と言う役割と作っておきましょう。

子どもたちはまだ小さいので、それこそ追い込まれて、試験で力が発揮できなくなっては元も子もない。

その点はぜひ、気をつけていただきたいと思います。

親の論理、子の論理

親は、育てているのだから、当然、子どもは親に従うべきだ、と思っています。

これが親の論理。

子どもは小さいときは、よくわかりませんが、段々道理がわかり、人権とか、習ってくれば、当然「自分の意見は言うべきだ」という考えに傾いていきます。

だから、子の論理が別に出てくる。

これは、割と勘違いされがちなのですが、昔だから許されていた、ということでも本当はないのです。

ただ、気づいていなかったところはあるかもしれない。しかし、今は、そういうことはしっかり区別をつけておかないといけない。ハラスメントに変わってしまいます。

なので、まず親は子どもの論理を聞く、ということからスタートしないといけない。

しかし、まだまだ小さいと思っているから、そこはちゃんと聞いていないところがある。

親は経験があるから、いくらでも話せる。だから話すのは後回しにして、聞いてください。聞いてみると、何が問題なのか、見えてきます。

なぜ親の言うことを聞かなくなる?

小さい時は、親の言うことを聞く子がほとんどです。

それでもイヤイヤ期がありますが、だからといって、子どもは親が自分を守ってくれていることはよく知っている。

だから、基本的に親の言うことは聞くのです。

しかし、段々大きくなっていくうちに、自分の考えが出てくる。

それと同時に自信もあるから、「こうやった方が良い」と思うことは多くなります。

当たり前ですが、これが成長。でも、子どもの言うことが正しいわけではない。しかし、頭ごなしにそれは違う、というとどんどん反発が多くなります。

だから、冷静にお互いが話をすることが大事。

これは大人の方が、もうひとつ手練手管を使うべきなのです。

しかし、割と短気に怒ってしまう人が多い。これはとてももったいない。

それだと何も産まないどころか、ただ問題をこじらせるだけです。

本人がなぜそういうのか、まずそこから考えて、しかし、こちらに引き込む策に思いを巡らしてください。

それで上手くいけば良いのですから。結果を重視しましょう。

家でできることは家でやろう

受験勉強の中身はいろいろありますが、しかし、低学年のうちは、それほど難しいことをやるわけではありません。

例えば算数でいえば、四則計算、特に小数や分数の計算をできるようにすることが必要ですが、これはそれぞれのペースでちゃんと練習をすればいいこと。

きちんとできるようになればいいのであって、その道は別にいろいろで良いのです。

私は、家でできることは家でやれば良いと思います。

計算の練習などは、塾でそれほど時間をかけているわけではありません。

だからその練習が不足していると、あっという間において行かれる。

それよりも、家でしっかり練習を続けて、基礎力を上げた方が後々、力を発揮できるようになるのです。

慌てて塾に行くよりも、まずはしっかり家で勉強できるようにしてください。

学齢に合わせた受験勉強を考える

ここのところ、受験勉強のスタートが早まる塾が増えています。

早く始めないと入れない、という話を聞いて慌てておられるご家庭もあるかもしれませんが、しかし、山の登り方はいろいろある。

最近特にこの急いで始めて失敗するケースが多くなっていると思うのです。

その原因は学齢と受験勉強のアンバランス。

まだ充分にいろいろ一人でできる前に、受験勉強をさせられる。しかも競争させられる。

いろいろなことを自分でやれないから、親にやらされる。そこで不満やストレスがたまる。

これが家庭内バトルの原因になったりするのです。そうなるとお父さんが帰ってこなくなったりします。

なので、まずは学齢に合わせてやれば良いと考えてください。

自分でいろいろなことができるようになってから受験勉強を始めればいいのです。塾の売上のためにそんな貢献をする必要はありません。

まずは志望校を決めて、そのために何をやらなければいけないか、本人がちゃんと意識できるようにしてください。

そこから勉強がスタートすれば、もっと簡単にうまくいくことを失敗しているご家庭が実に多いのです。

塾に行きたくなければ行かなくて良い

塾に行きたくない、という子は結構います。

でも、親は塾に行かないと受験ができなくなるから、何とか行かせようとしてしまう。

これが間違いです。

子どもは勉強したいと思えば、がんばるのだから、教材を考えてあげれば良いだけ。

そのうち、またもっとやりたくなれば、塾にも行くといい出すかもしれない。

ただ、それは無理矢理やらせてはいけないことなのです。

あくまで、子どもの気持ちが勉強に積極的に向くことが大事。

行きたくなければ行かなくて良いので、他の進み方を考えてみましょう。

第7回 やるべきことを全部書き出してみる

具体的に何を勉強しないといけないのか、やるべきことは何なのか、とにかく全部書き出してみることです。

これは、保護者の方も同じことで、時々思い出したように「あれはやった?」「これは終わったの?」と不意打ちを受けても困る。

何を全部やらないといけないのか、ということをまず把握することが大事です、親も子も。

で、本当にそんなにできるのか、考えてみましょう。

学校にも行き、習い事をしたり、遊んだりする時間も必要です。

そうなると、これは難しいと言うことがわかってくるでしょう。

だから優先順位を決めないといけない。

全部やらなければいけないこと、と決めないでください。

土台、全部やる必要はないのです。今、できる範囲でやれることを決めてしまえば良いだけ。

あとはリストから消し去ってしまいましょう。