量より中身

子どもたちがやっている勉強はなかなか量があります。

しかし、その量が多いがために、いい加減になっているところもあるのです。

例えば、小数・分数の混合計算が20題出されたとしたら、これは誰もがやるのはいやだなあ、と思うのです。

面倒だ、大変そう、そういう印象がまず絶対に起きる。だから、それを1題1題ていねいにやろうとは思わなくなる。どんどんやらないと終わらない。さっさと終わらせようと思うから、最後まあ、正解じゃなくてもいいや、というような気分になってしまうかもしれません。

同様に、何でもすぐ答えるという子も、そう仕向けられているところがある。「速く答える」ように仕向けられると、速さが優先されるわけだから中身はどうでも良くなってしまう。

そういうことを小学校3・4年生ぐらいからやってしまうと、「良く考えない」子が出てくる。わからなくてもいいから、とにかく答えを出す、みたいな感じ。

したがって成績は悪いし、こういう子が入試で合格するわけがない。

まずは出来る量を絞って、確実に正解になるように考えるくせをつけないといけない。

絶対に合格する子、というのは「やった問題は間違えない」子なのです。しかし、たくさん、速くやる子は「やった問題を間違える」から合格しにくくなる。

多少時間がかかってもいいから、ちゃんと正解にたどり着いていくように勉強の質を変えないと、いつまでたっても状況は変わりません。