受験勉強を4年生の3学期からスタートさせるとして、それ以前にやることはあるでしょうか?
実際にどんどん正規カリキュラムが前倒しになっているので、焦る気持ちもわからないではありませんが、やはり子どもたちの成長に合わせて、やるべきことをやるべき時期にやる、というのが一番効率的な方法なのです。
だから、そんなにいろいろやることはない。
ただ、2つだけ望みがあります。
ひとつは計算力。以前教えた子どもの中にそろばんの達人がいて、まあ、この子はさすがに計算は間違えませんでした。だから、まあ強いと言えば強いのですが、しかし、みんながそうなる必要もないので、計算力は少しずつつけていくと良いと思うのです。別に公文に通う必要はないと思いますが、やるべきことを決めて確実に進められれば良いでしょう。
もうひとつは本を読む習慣をつけること。今の中学入試はどんどん本文が長くなっており、短時間で読めないと到底間に合いません。だから、本を読む習慣を小さい時からつけておくことが大事です。そのために大いに図書館を利用してください。図書館に週1回通って、好きな本を好きなだけ読む、ということにすればよいのです。別に名作を読む必要はない。子どもたちが子どもたちの興味の赴くままに本を選んで、読んでくれたらそれでいいのです。
この2点が上手に生活に取り入れられていれば、別に早くから塾に通う必要は何もありません。