勉強する順番はそう変わるわけではない

どこの塾でもカリキュラムを作るわけですが、しかし、その順番というのはそう変わるわけではありません。

例えば理科でいえば、どうしても生物や地学の分野が先に来る。

算数で比と割合を習ってからでないと、物理や化学のようないわゆる理科の計算問題は扱えないからです。

また、算数も、小数、分数があって、その次に割合があり、さらに比と進む。先に比を習っても良いのですが、しかし、そうなるといろいろ不都合が出てくる部分があるので、こういう順番になる。

そして円周率の問題があるから、小数を習ってから円や扇形になるわけで、まあ、そこはどこでも変わらないのです。

問題はスピードなのですが、しかし、やはり中学入試に出題される範囲というのは概ね5年生と6年生で習うことがほとんど。

だからそれまでは基礎を学んでいるわけで、だったらそれほど慌てなくても大丈夫なところはある。

それを早くから競争させて、というのはある意味塾の営業戦略みたいなところはあるわけで、みなさんが冷静に考えれば、そう煽られる必要もない。

自宅でしっかり算数の基礎と国語の読解を学んでいれば、4年生の2月からで十分に準備はできます。

だから家庭での教育に重きを置いた方が良いと思っているのです。

伴走する意味

中学受験は、小学生のする受験です。

ですから、中学生や高校生の受験とは状況がまったく違います。

いろいろなことを、本人だけで判断するのが難しい。だからお父さん、お母さんが決めるということもある程度はあるでしょう。

一方で、本人の受験ですから、あくまで勉強するのは本人でなければいけない。

だから伴走なのです。

一緒に走ってあげる。一緒に勉強するという発想はここから生まれたと言ってもいいかもしれません。

別に親が教えなくても良いのです。

一緒に考える、一緒に問題を解く。

大人ですから、先にできるでしょう。でも、それで子どもが何をやっているか、わかればそれが一番大事なことです。

そして目的は中学受験ですから、入試に合格するためにこれは本当に必要なのか、やはり大人が判断する部分が出てくるでしょう。

そこをしっかり一緒に考えてあげる必要があるのです。

最近は中学受験が加熱化してどんどん塾の論理が強くなっているところがあるので、やはり家庭は家庭なりに考える、ということをしっかりやってほしいと思います。

一緒に勉強すると、会話が増えるのです

例えば、一緒に国語の問題を解いたとしましょう。

お父さんは〇だったが、本人は×だった問題。

なぜアだと思ったの?

とお父さんが聞くと、それだけでたくさんのお話が聞けるでしょう。

だってね、と子どもはいろいろ話をしたいのです。ただし、もちろんお父さんが聞いてくれてる、ということがわかっているから安心して話してくれるわけですが。

こういう時間が大事なのです。

特に低学年は。この時間でいろいろな言葉を覚える。たくさん問題を解かなくても、たくさんお話をしていると、言葉は自然に増えていくのです。

そういう時間をぜひ作ってください。

勉強は楽しいと感じてもらいたい

一番最初に子どもたちに感じてもらわないといけないのは、「勉強は楽しい」ということです。

勉強が楽しいものであれば、子どもたちは積極的にそれに向かってくれるでしょう。

しかし、最初から競争だの、テストだのあれば、そうはならない。

やらされることが増え、やりたくない気持ちがどんどん大きくなってくる。これは特に小さい時には気を付けなければなりません。

では、どうやったら勉強は楽しくなるか。

お父さん、お母さんと一緒に勉強して褒めてもらえれば、子どもたちは間違いなくうれしい。

そしてお父さん、お母さんと時間を共有できるのだから、これもまた楽しい時間になるのです。

それはまたお父さん、お母さんにとっても同じこと。

中学生になってくれば、なかなか一緒に勉強する、ということにはなりません。

だから小学校の時間は貴重なのです。

それをわざわざ他人に譲る必要はない。

大いにお父さん、お母さんも楽しい時間にするべきだと思います。

大事なのは国語

近年の国語の入試問題はどんどん長くなっています。

もともと出題される文章は、別に小学生を対象にした文章ではありません。だから同じ文章が高校入試や大学入試に使われることもあります。それを小学生で読みこなすためには、それなりの語彙力が必要になるのですが、それは最初からかなり個人差があります。

で、知らない言葉をどうやって覚えていくか。

ここで辞書はあまりあてにならないのです。例えばAということばを引いてBということばを見つけるが、そのBがわからない。で、Bを引いてみるとAと書いてあったりするのです。

これは母国語の辞書としてはよくある話。だから、辞書を引かせようというのはもう少し後のことなのです。

本当は大人が一緒に読んであげて、知らない言葉を横からどんどん教えるのが良い。

子どもは自分で読んで勝手にわかっているつもりになっているから、ある程度聞いてあげるのも大事なこと。

「ここの意味はわかる?」

「この言葉は知ってる?」

そうやって確認していくと、案外わかっていなかったりするものです。でもそこで叱らない。

そしてどんどん意味を教えていく。お父さんなり、お母さんなりの解釈でかまいません。その文章に合わせた意味を考えて教えてあげてください。

子どもはそういう会話から、たくさん言葉を覚える。

小さい時からお父さん、お母さんに言葉を習っているのですから、一番それが頭に入りやすいのです。ここを上手に利用する。

だから塾で文章を読むよりも、家でお父さん、お母さんと文章を読んだ方が子どもはわかります。

やがて文章を読んで言葉を習ったり、お父さん、お母さん以外の大人の人と会話をして言葉を知っていくのですが、しかし低学年のうちは、お父さん、お母さんの言葉が一番効果があります。

先に少しずつ始める、は悪くない

例えば国語の読解力をつけるために、お父さん、お母さんと一緒に本を読む、は当然良い試みです。

また計算力をつけるというので、計算ドリルをやったり、そういう計算塾に通う子も多いでしょう。

あるいは受験テキストを先に買って、少しずつ進める、も悪くない試みです。

ただ、それは家でお父さん、お母さんと一緒にやるのが良いのです。

そうやってだんだん勉強する構えを身に付けていく。

何を覚えるのか、どうやって間違いを直すのか、そういうことを積み重ねていって、十分というところを見計らう必要があるのです。

それをやらずに塾に行って、競争させられて、消耗戦に巻き込まれると、子どもの構えができていない分だけでしんどい思いをする。

それで自信を無くしたり、最終的に撤退するということにならないために、最初の構えをしっかりつくることが必要です。

家庭教育を外注する?

親は子どもが小さいときにいろいろなことを教えます。

生きていくために、生活するために、命を守るために、いろいろ教えておかないといけないことがある。

それは小学生の間はたぶんずっと続くべきもので、もちろん高学年になればいろいろな人からも教えてもらうことがあるでしょうが、まずは小さいうちに親が教えないといけないことがある。

それを外注してしまうのは、もったいない。さらに言えば、本当に親が教えたかったことを教えてもらえるかどうか、判然としないのです。

小さい時から塾にやったり、競争させたりすると、残念ながら物理的な時間が不足します。

近年お母さんも仕事をしている家庭が多いので、もともと家庭教育にかける時間がすくなくなっている。

仕事中の時間は仕方がないけれど、やはり親と一緒にいられる時間はそういう時間になるべくあてた方が良いのです。

別に授業をしなくてもいい。一緒にテレビを見ていたり、食事をしている時間に親はいろいろなことを教えていくわけで、それが「ウチの子」の土台になっていくのです。

低学年のうちは子どもと一緒にいる時間を大切にして、いろいろな話をしてあげてください。

学齢が上がれば簡単にできることを早くやらせる弊害

中学受験準備を早くやらせなければ、と思われている家庭が増えているかもしれません。

少子化で、塾は早くから生徒の囲い込みをしたいので、どんどん低学年のクラスを作っていきますが、しかし、それは本当に必要なことではありません。

むしろ家庭教育の中でしっかり、育んでいくことの方が大事。

受験勉強は、学齢が上がれば簡単にできることも多いのです。

それを早くやらせてしまうがために、できないとか、不得意な感覚を子どもに与えてしまう。

そうすると、勉強自体に対する興味がなくなったり、面白さを感じられなくなったりするのです。

例えば語彙を増やすことは受験勉強の中では大事ですが、子どもは言葉を耳から習うことが多いのです。お父さん、お母さんとの会話や友達との会話の中からいろいろなことを習っていく。

それがやがて文章を読んで言葉を習うことに切り替わっていくわけですが、最初の内はやはり耳から習う方が速い。

だから小さい時の本の読み聞かせは大事なステップになるのです。それが本を読むようになって、少しずつ変わっていく。それでもお父さん、お母さんと会話することでその内容がさらに充実していきます。

本来その時、その時で必要なことを省いて、早くいろいろなことをやらせようとするのはある意味危険なことなので、じっくり進めていきましょう。

親と一緒に勉強すればよいという発想

受験勉強をした人なら、だれでもわかることですが、勉強は自分でやらないといけない。

ただ授業を受けているだけではできるようにならない。

覚えなければいけないことを、ノートにまとめたり、カードに書いたりして繰り返す。

あるいは問題を解く。解いてできなければ解説を読んで、また解きなおす。

そういう自分の作業を繰り返すことでだんだんできるようになってくるわけです。

しかし、最初からそれができるか、しかも小学生のうちからできるか?と言われればそうではない。

だから親が一緒に勉強する、という過程が必要なのです。

塾に行けばよいか、そうではないのです。

これはこうやって練習する。

ここにこうやって書く。

ただやらせるのではないのです。どうしたらいいか、本人にも考えさせる。

そしてできたら、褒める。

ここが一番大事。親に褒められてうれしくない子はいないのです。だからもう少しがんばってもいいかなと思う。

そういう過程を小さいときに経験するから、できるようになるのです。

ここを間違えてはいけません。

早くから塾に行かさなければいけない、と考えてはいけない。

ちゃんと勉強する構えができるようになってから、でないと本人の力を出すチャンスが減ってしまいますから。

自分で勉強する仕組みを用意する

WEBワークスは子どもがやる気を持って取り組めば、すべての範囲を勉強することができるので、どんどん勉強を進めていくことができます。

受験に必要なものはすべてワンストップで勉強できるようになっていますが、なかなか自分で勉強する姿勢が身につかない子もいるでしょう。

自分で塾に行く、と言ったものの、宿題も復習も言われないとやらない、という子は多いもの。

で、システムを使って勉強すると効率良く進むとはいっても、当然それをやらなければ2年間で準備は進まない。

そこをどうするか、がやはりひとつのカギなのです。

なので、例えば子どもたちに先に課題を与えておいて、お父さん、お母さんが帰宅後一緒に勉強するとか。

最近はテレワークがあるので、もう少し一緒に勉強してあげる時間も作れるかもしれません。

そして習慣化してきたら、手を離せばよいのです。

子どもたちも、終わりが見えないと、きりがないからやりたがりません。

その点、WEBワークスは1週間にやる分量が決まっている。それが終わればおしまい、で構わない。

終わりが見えるということは、がんばれる仕組みでもあるので、具体的な1週間の計画を立ててチェックしながら進んで、早く終わったらゲームでもテレビでも、と考えてあげればよいのではないでしょうか。

自分で勉強する仕組みを早く作ればそれだけ力はついていくものです。