塾を決める前に

塾をまだ決められないとき、まず大事にしたいのは、生活のペースを大きく乱さないことです。

中学受験を始めるとなると、どうしても「早く塾を決めないと」「遅れるのではないか」と考えがちです。しかし、子どもの生活が急に崩れてしまうと、勉強以前に疲れがたまります。眠る時間が減る、食事が遅くなる、家庭の空気が落ち着かなくなる。そうなると、学習の効果も上がりにくくなります。

もちろん、受験勉強には一定の時間が必要です。ただ、それは生活を全部塾に合わせる、という意味ではありません。まずは今の家庭のペースの中で、どの時間なら無理なく勉強できるかを見ることです。短い時間でも、続けられる形を作る方が大事です。

もう一つ気をつけたいのは、塾にあまり煽られないことです。「今始めないと間に合わない」「このコースに入らないと厳しい」と言われると、不安になるのは当然です。しかし、その言葉をそのまま家庭の判断にしてしまうと、必要以上に予定も宿題も増えていきます。

塾は塾の都合でカリキュラムを組みます。家庭には家庭の事情があり、子どもには子どものペースがあります。そこを無視して走り出すと、あとで親子ともに苦しくなります。

まずは、生活のペースを守ること。その上で、子どもが続けられる学び方を選ぶこと。塾選びは、その順番で考えればよいのです。