できる限り、同じことをさせたい

集合塾は、個別の対応はできない、と言っても良いでしょう。

元々授業が集合授業なのだから、できる限り同じことをさせたいのです。

しかし、それぞの子どもたちの志望校も違えば、得手不得手も違う。

たとえ同じ偏差値であったとしても、やるべきことが違うのです。

その違う対応ができない。

だから集合塾は遠回りする。それで長い時間やらされる、というのはあまり子どもにとってプラスではないでしょう。

なぜ、そんなに急ぐんだろう?

5年生で、すべてのカリキュラムを終えてしまう塾があります。

で、6年生の1学期、また復習をやっている。

早くカリキュラムを終えて、志望校別を早く始めるのか?と思っていたのに、そうではない。結局志望校対策は夏休み以降。

志望校別対策はどうしても、クラスを細分化しないといけないところがあるわけですが、同じカリキュラムなら縦割りで済む。

だから、急いだカリキュラムの意図が今一つわからなかったりする。

塾のペースは、子どもたちのためのものではなく、塾のためのものなのです。

先生との相性

今、ほとんどの塾では、先生を選ぶことはできないでしょう。

成績によってクラス分けが行われ、そのクラスを担当する先生が決まるので、そのクラスから外れれば、当然先生が変わる。

せっかく相性が良かった先生と、分かれてしまってモチベーションが上がらない子もいますし、当然その逆もある。

しかし、それはやはりひとつのリスクなのです。

一方個別指導は先生を決められる。また良いと思う先生が現れるまで、変えることもできるところが多い。

まあ、これはやはり1対1のメリットと言えるでしょう。

先生との相性は、案外子どもたちの成績を左右している部分はありますから、問題が出たときはちょっと方法を変えてもよいと思います。

なぜ塾の課題は終わらない?

5年生も、6年生もこの時期たくさんの課題が与えられているでしょう。

6年生は、塾の回数自体が多いので、家で勉強できる時間があまり多くはない。

日曜日も、模擬試験が入ったりするから、そんなに自由な時間は多くなくなっています。

でも、それでも課題を出す。

基本的に、塾は終わらないことは百も承知で、出しています。

なぜか?

自由な時間を創らせないためです。それは他塾に移動する可能性が出てくると思っているから。

暇な時間を創らせないために出す。

なので、まあ、終わらせることは考えなくても良いのです。

でも終わらないといけない、と思わせられてるところはあるわけで、こういうところも塾のいけない所でしょう。

塾の組み分けは上がりにくい

校舎によって、クラス数にも違いはありますが、やはり同じ校舎での組み分けは、クラスを上げにくい。

これは組み分けというのが、その校舎での相対的な位置を決めるものだから、であって、校舎によって当然レベル差がある。

上位の子が集まりやすい校舎では、さらに上がりにくい状況が生まれるので、そうなるとなかなかモチベーションは維持しにくい。

本来はカリキュラムテストですから、そのカリキュラムがどのくらいわかったかを確認すればいいだけのことなのですが、ここに相対的な競争を持ち込むから、ロークラスの子のモチベーションは上がりにくくなる。

ロークラスが続けば、必然「まあ、どうせここだから」みたいな感覚が出てくるので、これは子どもたちの前向きなモチベーションを作るのにはマイナスです。

相対的な地位は上がるに越したことはないが、じゃあ、上位にいれば必ず志望校に入れるか、というとこれも微妙で、それぞれの学校の対策の仕方によっては結果は当然変わります。

だから、特に後半戦はあまり相対的な位置を気にしなくてもすむ環境にしておいた方が、子どもたちのモチベーションは上がりやすいでしょう。

例えば過去問ができた、という経験だけでも、大分気持ちは変わってきます。

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競争させるからできるようになる?

多くの塾では組分けがあり、子どもたちを競争させます。

順位や得点は本来は個人情報になるのだけれど、座席の位置ということで、明確に順番だけはわかるようになっているところも多い。

だから、クラス落ちしたりすると、子どもたちのストレスはなかなかのものになる。

小学校までとどろく、と思いがちだからです。

で、別に競争しなくても、ちゃんと勉強する子はできるようになっている。

ちゃんと勉強しない子は、成績が悪い。

だから、このシステムは勉強する子のものであって、勉強しない子が勉強するようにはならない。

ここを、みんな間違えているのです。

競争させないと、勉強しないわけではない。勉強する子はちゃんと勉強する。

勉強しない子は、競争させても勉強しない。違うモチベーションを作っていかないと、なかなか状況は打破できません。

お手伝いをする子に

お手伝い、してもらってますか?

お母さんが仕事から帰ってきて、夕飯の用意をする間、あるいはそれ前に、お母さんのお手伝いをする子がいます。

ご飯の準備をしたり、洗濯物を取り入れてたたんだり、掃除をしたり、いろいろ。

でも、そんな時間、勉強してくれたら、と思われるかもしれませんが、いえいえ、そういうことはちゃんと後に役に立つ。

お母さんから頼まれたことをちゃんとやってくれる子は、なに、自分で勉強することもきちんとできるし、先先の勉強もしっかりやるからあまり心配をする必要がありません。

問題はその逆な子。

お母さんの支度が遅いとブチブチ文句を言うくせに、その間自分で勉強していることはない。

何かを頼まれれば「え、僕がやるの」とふくれっ面をしているし。

まあ、そういう子は、やはり甘やかされて育ってきたところがあるのです。してもらうことになれてしまい、それが当たり前になると、自分でやる、ということからは縁遠くなる。

してもらえないと不満になり、なかなか自分でやろうとしなくなる。

本当は受験勉強を始める前に、ちゃんとお手伝いができる子にしておくと良いのです。それなりに家で子どもが果たす役割をしっかり持たせていることが大事。

お手伝いをする子には、親も当然感謝するし、ありがとうと言われてうれしくない子どもはいません。ただしてあげるだけの存在にしてはいけません。

ごほうび、あげる?、あげない?

子どもが勉強するにあたってごほうびをどうするか、というのは結構良く悩まれるポイントのようです。

勉強するのは当たり前なので、ものでつっていいのか?というジレンマが出てくるわけですが、そんなことに気を遣う必要はありません。

ご褒美というのは、ほめることと一緒なのです。

昔、軍隊では若い青年将校が何か功績を残すと、幹部が正装で迎え、勲章を渡しました。今でも勲章があるわけですが、これはすべてご褒美です。

そしてご褒美というのは相手を認めることです。だからご褒美を物で釣る、とすり替えてはいけないのです。

ただし、ご褒美はあくまで本人の努力に対して考えるべきです。

偏差値が上がった、クラスが上がったで、ご褒美を出してはいけません。結果ではなく過程に対してご褒美をあげる。

2ヶ月間、漢字の練習を続けたら、ご褒美。計算テストを毎日3問ずつ100日間がんばったらご褒美をあげて良いのです。

偉かったね、というより、ご褒美をあげた方がよほど子どもたちはほめられた感じがするでしょう。高価なものをあげる必要もありません。でも、ちょっとしたものでも、子どもたちにはうれしいのです。

公立は駄目なの?

ここまで中学受験が過熱すると、公立に行かせるのはあまり良くないように思われるかもしれません。

首都圏では中学受験をする子が多くなりましたが、それでも20%までは行かない。全国的にみると、ナンバーワンスクールが公立高校というところはいくらでもある。

だから、別に公立がだめではありません。

これは家庭が考えて選択することだし、私立は当然お金がかかる。

別に今は高校まで公立だと、そこまでお金がかかるわけではないから、別にじっくり構えても良いのです。

何かもう、それをしないと、遅れてしまっているような気持にさせられることが、まさに塾の戦略でもあるので、その辺は落ち着いてしっかり考えていきましょう。