説明文をどう読ませる?

物語文は図書館に行っても割と選びやすいし、子どもの読みやすい本が並んでいます。

しかし、説明文や論説文というのを4年生から読む機会はあまりないでしょう。といって、図書館のどこに行けば良いのかわからないところもある。

一番簡単なのは歴史についての本を読むことです。これは小学生コーナーにもまとまっているところがある。それから生物や石のはなしも面白い。地形の話を読んでみてもいいかもしれない。こういう読書は実は後から、中学受験の勉強にプラスになるところがある。

地理を習うのなら、旅行ガイドはどうだろう、と読ませてみたところが、いろいろ知識が豊富になった、という子もいました。歴史と地理を一緒に習うところもあるでしょう。

まずはテキストのようにならず、好き勝手にいろいろ読んでみる、というのでいいのです。

あ、これは面白くないや、と思ったら途中でやめていい。

本人が面白い、と思ったり興味を持てる本だけ読めば十分ですから、物語文以外にも手を伸ばしてください。

志望校選びは、とても重要

たとえ偏差値が高くても、子どもの性格に合わない学校に入れてしまうと、困ったことになります。

例えばある宗教法人の作った学校に入った男の子。その学校自体は全体としてそう管理がきつい、というわけではなかったように思いますが、どうも担任以下いろいろな先生に目をつけられたところがあり、途中から学校に行くのがいやになった。

で、結局高校進学の推薦ももらえず、途中で公立中学に戻ることとなりました。

しかし管理型が性格に合わない子、ばかりではない。むしろそう管理してもらった方が良い、という子もいる。

体育会系というか、運動部が強い学校というのは、附属校にしろ進学校にしろ、そこでいろいろまたもめることがある。それが元で退校した子もいるが、その指導が縁で全日本クラスに進んだ子もいる。

なので、まあ、本当のところ、それぞれの子にとって何が良いのか、まったく分かれる部分があるのです。なので、しっかり親が考えておかなければいけない。

また、合わない、とわかったら折角入っても本人のためにならなにことが多いので、次の道を探ることが大事だろうと思います。

せっかく入っても本人がいやなものを続けるわけにはいかない。ここはガマンしなさい、では上手くいかないところであって、親が子どもを信頼していないといけないところなのです。

中学受験は、より良い教育環境を子どもに用意するためにやることなので、具体的に何が子どもにとって良いのか、何が必要なのかを具体的に考えて行く必要がある。

まずはそこを整理してから、中学受験を始めても良いのではないでしょうか。

量より中身

子どもたちがやっている勉強はなかなか量があります。

しかし、その量が多いがために、いい加減になっているところもあるのです。

例えば、小数・分数の混合計算が20題出されたとしたら、これは誰もがやるのはいやだなあ、と思うのです。

面倒だ、大変そう、そういう印象がまず絶対に起きる。だから、それを1題1題ていねいにやろうとは思わなくなる。どんどんやらないと終わらない。さっさと終わらせようと思うから、最後まあ、正解じゃなくてもいいや、というような気分になってしまうかもしれません。

同様に、何でもすぐ答えるという子も、そう仕向けられているところがある。「速く答える」ように仕向けられると、速さが優先されるわけだから中身はどうでも良くなってしまう。

そういうことを小学校3・4年生ぐらいからやってしまうと、「良く考えない」子が出てくる。わからなくてもいいから、とにかく答えを出す、みたいな感じ。

したがって成績は悪いし、こういう子が入試で合格するわけがない。

まずは出来る量を絞って、確実に正解になるように考えるくせをつけないといけない。

絶対に合格する子、というのは「やった問題は間違えない」子なのです。しかし、たくさん、速くやる子は「やった問題を間違える」から合格しにくくなる。

多少時間がかかってもいいから、ちゃんと正解にたどり着いていくように勉強の質を変えないと、いつまでたっても状況は変わりません。

子どもにはいろいろなことができると思わせる

まだ子どもですから、いろいろな可能性を追い求めます。

プロ野球の選手になりたい、パイロットになりたい、宇宙飛行士になりたい、まあ、いろいろなりたいものはあるでしょう。

他にも音楽ができるようになりたい、プログラミングができるようになりたい、そういう希望はいくらあってもいいのです。

そんなに何でもかんでもでいないでしょ?と言わなくて良い。

しかし、まずは言い出せるようになることの方が大事です。いや、たまにいます。何も言わない子。

こういう子の方が本当は困る。自分で何が好きだかもよくわからない。

むしろ積極的にいろいろなことをやりたい、できるようになりたいと思ってくれることの方が子どもの成長にはプラスになります。

まずはおだてて木に登らせることが大事です。

塾は託児所?

近年、塾の回数が増えてきて、お父さん、お母さんよりも子どもの法が遅く帰ってくる子が多いでしょう。

お父さん、お母さんも働いている家庭が増えているので、ひとりで留守番するよりも、塾に行ってくれた方が安心、と思われているかもしれません。

しかし、そのために塾の回数が増えても大丈夫、とは考えない方が良いでしょう。

本来、習ったことは、自分の机の上で自分なりに咀嚼する時間が必要なのです。

でも、小学生だからなかなか難しいと思われているのか、とにかく塾で勉強すれば何とかなると思われやすい。

塾も「家でやらなくても大丈夫」というところもありますが、しかし、本当のところを言えば、そんなはずはない。

できないところ、わからないところは個人によって違うし、そこがしっかり詰められていかないと、できるようにはならないものです。

なので、塾の回数を増やせば大丈夫、と思わないでください。

また塾を託児所の代わりにするのは、勉強を非効率化させるもとです。

ノートが取れない子

最近、塾に早くから通う子が増えていますが、じゃあ、ノートはちゃんと取れているか?といえばそんなことはない。

だから、塾も考えていて、ノートをとらずに、プリントにいろいろ書き込めるように手を尽くしてくれる。

親切なのですが、しかし、その親切が仇となる。

つまりノートを取らない、あるいは取れない子が高学年に上がっていくわけです。

そうすると、今度はそこまで塾も親切ではないので、先生のいった授業がちゃんと残らない。

まあ、本来的に言えば、ちゃんとノートがとれるようになってから塾には行くべきでしょう。

オンラインの授業を受けている子は、最初からオンラインでノートを取る練習をします。

ここはちゃんと写す、とかまあ、いろいろ授業で言われていきますが、まあ、それなりの学齢になっているので、特に問題は感じないようです。

過度の競争は危険

早く塾に行かせることの危うさはいくつかあります。

その中で一番恐いのは実は「競争」なのです。

塾は競争させます。競争させることが、勉強させることだ、とすり替えているわけですが、実際に偏差値や順位表、さらにクラス分けで座席まで決めてしまう現状は、もう行くところまで行っている、という感じです。

近年遠い塾に行く子は少ないので、当然自宅近くの塾に行くでしょう。そうなると、学校に塾の序列が持ち込まれる。組み分けの結果は、近くにいれば誰でもわかる。

「あの子は落ちた」
という情報は、黙っていなさい、と言われてもやはり広がる。

これでストレスを感じる子どもたちは案外多いのです。

もちろんテストは必要だし、自分の成績を知ることは受験勉強では必要なのですが、自分の成績は自分だけが知っていれば良い情報なのに、わざわざ座席表というところに表してしまう。

これは塾の建前と本音の違いです。個人情報保護の立場で考えれば、そんなことが他の子どもたちに知れてはいけないのですが、それだと子どもが競争しないから、座席表にすることで他に知らせてしまう。

ここが危ういのです。

だから、例えば塾の選び方としても、家から遠いところを考えたり、競争とはある程度距離を置ける環境を選ぶ必要があるのです。

そのようなストレスフルな環境を4年生からさせる、ということは基本的にやってはいけないこと、です。

だから子どもが痛む、のです。

子どもを痛めてはいけない。

十分に子どもの体制が整ってから、競争させましょう。それでも自分の成績は自分だけが知る環境が大事です。

行動が遅い子

中学受験は先取り学習が圧倒的に多いため、前に進むことが好きであれば、中学受験は向く可能性が高いでしょう。逆に行動が遅い子にはつらい部分が多いかもしれません。

黒板の字を写すことから始まって、テキストを出す、ノートを広げる、こういうことすべてにおいて、遅い子はやはり、まずこの点をどうするのか?ということを考えなければならないといえます。

その子の持っているペースですから、なかなか速くしろといってもそうならない部分もあります。だから逆にこういう子どもたちの受験はやるべきことを徹底的にしぼっていく必要があります。ただこういう子どもたちのよい面としては、本当に自分のペースで理解できたところはなかなか忘れないという点です。

1週間にできる内容は、進む子の半分もいかないかもしれません。ただ2回やるところを1回で済ますと考えれば、対策は考えられてくるのではないでしょうか。

どんな子にもよいところがある、そこを伸ばすためにどういう学習法を考えればいいか、ここが中学受験では最も重要なところであって、どの子にも適用できるという方法はなかなかないように思います。

中学受験 最大のメリット

中学受験にはいろいろなメリットがありますが、最大のメリットは、親が受験のデメリットを防ぐ手立てができる点にあります。

受験ですから、いろいろなストレスが生じるし、子どもたちは大変な想いをしがちです。

またまだ充分にいろいろなことがわかっていないので、つい、塾の影響を受けやすい。

クラスの上の子が偉い、みたいな価値観が埋め込まれてしまうのは非常に良くないのです。

そういうことを親が横で気づいて、いろいろ話をしたり、あるいは方向性を変えることで、アンバランスな受験になることを防ぐことができます。

受験過熱期は、気をつけていないと、本当にいろいろなことが子どもたちにすり込まれる。

これは、子どもたちの成長にとってまったくマイナスですから、親がそれをしっかり防げる体制を用意していきましょう。

知らないことばはどんどん教える

子どもたちが長文読解の問題をやるとき、できれば横で音読を聞いてあげると良いのです。

そうすると、読みを聞いていて、おかしいと思うことがあるでしょうし、きっとこの言葉は知らないなあ、と思うことがあるでしょう。

こういうときはドンドン教える。

辞書を引きなさい、などとは言わない。それはこういう意味、こういうつもりだな、みたいなことを話してあげる。

子どもたちにとって、言葉は耳から習うことが多いのです。これが年齢が上に上がると、目から学ぶことになる。ただ、低学年のうちは耳がまだ強い。

だから耳から覚えてもらえれば良いので、いろいろ話をしてあげることが大事。

子どもの音読を聞いて、それは面白い話だねえと、親が感想を言うのも子どもたちの勉強にプラスになります。