「行動が遅い」を改善する方法

なにごとにつけて遅い子、というのはいるものです。

支度が遅い。ご飯を食べるのが遅い。勉強するのが遅い。まあ、遅くてもちゃんと出来れば良いではないか、と考えがちなのですが、しかし入試に関して言えば、遅いのは欠点になる。

試験は時間が決められている。決められている時間内にいろいろなことをしなければならない。急ぎの虫がいないといけないところがあるのです。

では、遅い子の行動を早くする方法は?

時間を計ることです。そして記録する。

これは、レコーディングダイエットという方法にヒントを得て、実際にやってみたのですが、結構上手くいく。

子どもにストップウォッチを買ってあげます。そして、自らの行動の時間を計る。最初はおもしろがって、いろいろ計りますが、途中でやめてしまうこともあるので、記録簿を作る。何なら家族の見えるところにホワイトボードを貼って、そこに本日の記録、で残していく。1週間分と最高タイム、最低タイムなどといってもいいかもしれません。

ただし、早くしろとは言わない。ただ、記録するだけ。

それでも時間を意識することができるから、それだけで行動が早くなるのです。

ただし、記録して振り返るようにしないと効果はありません。

時計を買うというのも、ひとつの方法ではあります。まず子どもはなかなか時間を意識して生活しない。学校には持って行けないでしょう、それも一つの方法で、だんだん自分なりの記録が出てくると、行動は目に見えて早くなります。

動画授業のメリット、デメリット

動画授業を見ていると、眠くなる、と言われることがあります。

これはプレゼンテーションを聞いていて、眠くなる。というのと似ています。バトンが自分ではなく、相手にあるので、自分のペースが掴めないから、逆に眠くなるのです。

しかし、動画授業は使い方によって、俄然、効率が上がるツールです。

良く過去問で解き方がわからないときに、その解説動画を少し観て「ああ、そういうことか」とまた解き直す子どもたちがいます。

授業は本当にちょっとしか聞いていない。むしろその後の自分の作業の方が長いのですが、それで解ききってしまう。

動画ですから、自分が必要だということを早送りして聞くこともできます;

これは自分のペースで勉強しているからで、先生のペースで勉強していないから、俄然効率が上がるのです。

ここが誤解の元。

動画授業もライブ授業と同じように受け身になっていると、ライブ授業よりさらに眠くなるでしょう。

しかし、自分が主体になってわからないところだけを調べて聞いていると、これはどんどん進みます。

ですから、まずテキストを先に勉強すべきなのです。

テキストを読んで、どうもわからない、ということがあれば、その部分だけを動画で確認する。

あるいは、WEB問題集でわからないところだけを動画で見る。

そういうやり方をすれば、かなり短時間で勉強が進みます。じっと教室にいることはなく、自分のペースで勉強できるから、多くの場合、ライブの塾よりも勉強時間は短くなるのです。

これが最大のメリット。

動画授業を活かすには、それなりにやり方があるのですが、それをつかんでしまうと、実にスムーズに勉強が進みます。

オンライン塾のすすめ

オンライン塾とかWEB塾とか、呼び方はいろいろですが、基本的に塾に行かずにWEBを使って自宅で勉強するスタイルということができるでしょう。

勉強のやり方としてはオリジナルのカリキュラムや教材を使って、動画受業で勉強するやり方。

もうひとつがZOOMなどのテレビ会議システムを使って、個別指導を受けるやり方。

あとは集団受業のWEB中継がありますが、これは集団塾のフォロー形態なので、自宅で完遂するわけではないので、純粋なオンライン塾とは言えないでしょう。

で、テレビ会議システムの個別指導は、既存の集合塾のフォローをしている、という形態がかなりあります。これは、個別指導に通わなくても良い、家庭教師の先生が家に来なくてもすむ、ということなのですが、基本は集団塾に通っていて、そのフォローをオンライン個別で行っているということなので、これも実は自宅で完遂するわけではありません。

しかし、コロナ禍で、通塾に支障が出たり、あるいは直前期で塾に行くのも感染の可能性があるので控えたい、というニーズでここまで増えてきていると思います。

が、本当の意味でのオンライン塾は、「自学自習できる力を鍛える」ことができることにあります。

その分、時間が自由になったり、住む場所にとらわれることはなくなります。習い事やスポーツをあきらめる必要もなくなるし、地方の子で、周りに中学受験塾がない場合でも、お父さんの転勤でやがて首都圏に帰ってくることがわかっている場合、受験勉強をしたいと思うでしょうが、そういう場合も可能になる。

ただ、子どもたちが自分で勉強しないとなかなか進まない。

しかし、これは逆説的に考えると、本来自分で勉強しない子はやはり合格しにくいことは間違いない。

だったら、時間や場所にとらわれずにオンラインで勉強を進める方が効率的な場合が多いのです。

首都圏では通塾の学齢がどんどん下がってきていますが、本来は2年間で充分に準備ができるものなので、むしろオンライン塾で自分で勉強する力を鍛えてもらいたいと思います。

3年生からでないと間に合わないとか、そういう話は最近よく聞きますが、学齢的にある程度大きくならないと受験勉強はできないところもあり、やはり短期集中で準備する方が入学後にも自分で勉強する力を活かせるから、さらに活躍の幅が広がっていくでしょう。

算数ができるようになるポイント

算数は、解くのが面白いと思えるようになることが一番なのです。

算数の問題を解くのを趣味にしている人もいます。別に子どもが中学受験をする、というわけでもないのですが、ただ面白いと思うから解く。

算数ですから、方程式も使わないし、三平方の定理も使わない。ルートなんてとんでもない。小学生が解ける方法で解けないといけない、からそこが面白いのです。

で、その面白さがわかってしまえば、子どもたちは勉強します。勉強すればできるようになる。だから力がつくのです。

他の教科も同じ。国語はいろいろな文章が読めるから面白い、と思える子は国語ができるようになる。

社会は、知識を覚えて人に話せるから面白い、ということになる。理科は算数と社会の合わさったような教科なので、算数が得意な子は物理化学が得意で、社会が得意な子は生物、地学が得意だったりするわけですが、とにかく面白いと思うからできるようになる。

ところが全部が面白い、ということにはなかなかならない。だからまずは算数をできるようにするのが良いのです。

国語はまずは読書を進めることにして、算数に力を入れる。算数ができて、国語できれば、2教科でも上位校に入れるのだから、まずはそこを解決する。

問題を解くのが面白い、ように仕向けて行きましょう。

遊ぶ時間を確保する

子どもたちにとって遊ぶ時間は大切な時間です。

友だちとコミュニケーションを取る力もここで養われることも多いし、また体を動かす機会になることもある。

最近そういえば、町を歩いていて、小学生が遊んでいる姿をあまり見かけなくなりました。みんな、それなりにいろいろなことをしなければならないのでしょうが、放課後の校庭開放でもそう多くの子どもたちが遊んでいるわけではないようです。

これは本当のことを言えば、あまり良いことではない。年代によって子どもたちの遊びはいろいろ変わります。

ただゲームをしている、という子もいるでしょうが、みんなで遊ぶということは大きくなって必ずいろいろなことにプラスに働く。

外で友だちと遊びたい、という気持ちがある子はそれなりにその力があるわけで、その力を活かしたいと考えているところは多いのです。

だから、遊ぶ時間はしっかり確保してください。

この時間が一番簡単に削られてしまっているように思えます。

放任型がおススメ

スクールカラーを分けると、概ね管理型と放任型に分かれます。

最近は管理型がさらに管理を強める傾向にあり、まるで塾みたいな成績管理をするところも出てきました。

成績に関するプライバシーなど存在しない、かのごとくどんどん公開されてしまう。

これは、子どもたちのストレスを考えると、実は逆効果なのですが、まあ、保護者に対しての「やってる感」を出したいのか、自己満足なのか、そういうことをやっている学校を目にします。

しかし、本当のことを言えば、放任型が一番良いのです。

子どもたちが自分で自分の方向性を決めるまで、じっと待ってくれているような学校。

そして、いざ決まったら全力で応援してくれるような学校。

実は上位校は割とみんなそんな雰囲気なのです。

まあ、確かに生徒ができる、という面もありますが、しかし麻布はむかし、あんなにみんなできなかった頃から、ずっとそうだったので、放任型について筋金入りなところがある。

だからそういう学校をしっかり見据えておくことが実は大事なのです。

偏差値と志望校

受験後半では多くの方が利用する偏差値表があります。

縦軸が偏差値、横軸が受験日という表ですが、使い方には注意が必要です。

これは大人でもそうですが、上の学校ほど「良い」学校と思い込んでしまう傾向があるからです。

入学が難しいというのは、その通りでしょうが、しかし、それが子どもにとって良い学校であるとは限らない。

偏差値が高くて「悪い」学校があり、偏差値が低くて「良い」学校がある」のです。

例えば非常に校地が広くて、なかなか子どもたちの管理が大変な分、生徒が伸び伸びと育っている学校と校地が狭くて子どもをかっちり管理した結果大学受験の結果を伸ばしている学校があるとします。

後者の学校の方がお母さんには人気があるでしょう。その分、偏差値は高くなりやすい。

しかし子どもの大切な6年間がただ受験準備のためにあるのは、あまり感心できる話ではありません。むしろそれ以外の魅力が前者の学校にはあるかもしれません。そういうところはこの表には出てこないのです。

問題は「その学校が子どもにあうか?」という問題です。

偏差値が高くても「合わない」学校に行くと子どもにとっては大変でしょう。下手をすると不登校になってしまうし、いったん外れてしまうと公立ほど手厚くはありませんから大変苦労することにもなりかねません。

この表はひとつの参考にして、学校選びは自分の目でしっかり学校を見据えて「わが子に合うか?」を考えて選んでください。

本を読む習慣をつけるには

本を読む子は本当に良く読んでいます。

以前、何冊かの本を持っている子がいて、いったい同時期に何冊読むのか聞いてみたところ4冊ぐらい、と答えが返ってきました。

同時に読んで話がごっちゃに鳴らないの?と聞いてみたところ、全然平気だそうです。

で、本を読む子は、本の面白さを知ってしまった、のです。

面白いと思うから読む、楽しいから読むのです。

何も強いられてやっているわけではない。だから面白さを教えてあげることが一番。

だから本人が読みたい物から読むのが良いのです。推理小説でも科学雑誌でも何でもいいから、読む。

そしてもうひとつ大事なことですが、家族が読んでいることが必要です。

お父さん、お母さんが本を読んでいれば、まず間違いなく子どもは本を読む。

(なかなかそうなっていないと思われる場合もあるかもしれませんが、やはり身近に本を読んでいる人がいれば、子どもはそこに関心がいくはずです。)

なので、本を読ませようと思う前に、お父さん、お母さんが本を読めば、子どもが本を読むきっかけになるでしょう。

良くお話するのが家族総出で図書館に行くこと。

これは地域によっても異なりますが、割と地域ごとに図書館が充実しているところもあるのです。

そういう地域では家族で出かけて行って、家族それぞれが好きな本を読んで、あるいは借りてきて、というのを1週間に1回ぐらいやってみると良いと思うのです。

これで読書の習慣がついた子は多いので、機会があればぜひやってみてください。

付属校は管理型が多い

付属校に入れば、あとはエスカレーターで大学へ行ける、と割と思いがちなのですが・・・。

しかし、大学進学の推薦には各校、条件が付いていることが多いのです。

系属校の場合、大学推薦枠が全員でないところもあるし、推薦試験を通らなければ大学に進めないところもある。

したがって、その成績を上げるために付属校でも管理型になる学校は多い。

その雰囲気がなじめずに、学校をやめる子もいるのです。

ある私立大学の付属校は、大学推薦枠を付属校同士で争わないといけないので、かなり厳しく成績管理をする。その結果、高校進学までの間に1クラスなくなる、というところもあります。(1クラス分、生徒が退学をしてしまう、ということです。)

だから、ただ大学付属だから、と安心してはいけない。スクールカラーを良く調べていかないとあとから大変なことになってしまうから注意してください。

慶應は中1から落第しますし、同じ学年に2年いることができません。また高校進学時に肩たたきにあう付属校も少なくないので、付属校に入ったら大丈夫、とは思わないことが大事です。

効率化のカギは学校別対策にある

中学入試の範囲はとんどん拡大します。

学校が塾ではやらない問題を出そうとし、それを塾がカバーするから、どんどん広がる。

しかし、それはほんの一部の学校にすぎず、多くの学校ではある程度出題される内容は絞られているのです。

だから学校別対策を優先すれば、やるべき勉強は効率化します。

何校合格しようと、行く学校はひとつなのだから、一番行きたい学校に入れればそれが一番良い、ということなのです。

また、ひとつのカラーを集中して勉強していくことによって枝葉は広がっていきますから、当然他の学校を受けるのにも良い影響を与えることになる。ただ時期の問題が当然あります。

つまり東京、神奈川の場合は2月1日からだから、それに間に合わせないといけない。ただ、子どもによって早く仕上がる子もいれば、そうでない子もいる。

とすれば、少なくも第一志望の学校の対策は先にやっておけば、他の学校が間に合わなくても何とかなる。

だから、学校別対策を先にやるべきなのです。

学校別対策をすることによって、その傾向だけできるようになる、みたいな感覚を持たれる方がおられますが、そんなことはない。

いろいろなことがだんだんできるようになってくるものです。ただし、そこに時期的なずれがあるのは間違いない。

最終的にどの学校の問題をやっても大丈夫、くらいになるのが理想だが、そうならずとも「第一志望に出ることはある程度できる」ということでも入試はOKなので、そちらにターゲットをまず絞ってください。